前世からの転生
新作です、書き溜めが尽きるまでは毎日投稿頑張ります。
僕の名前は天川夕希。
僕の生涯は波乱万丈でした。
僕は15歳のころに「圧倒的フェロモン過多性質」と診断された。
圧倒的フェロモン過多体質とはその名の通り、フェロモンがめちゃくちゃたくさん出て女の子を引き付けるらしい。
でも、女の子を誰でもかれでも引き寄せるかといえば、そうでもないらしい。
僕にドキッとしたり、愛情を持っていたりと前提条件はある程度必要みたい。
まあ、危ないから僕は思春期の性欲を抑え込み、徹底して女性には近づかないようにしていた。
それでも、効く人には効いちゃうみたいで、何回か変質者または遠い知り合いに襲われかけていただけどね。
そうした努力のかいもあってしばらくは問題が起こることはなかった。
でも、友達が彼女だなんだと楽しんでる様子は僕にとって辛いもので、病気を自分で直すため薬学の大学に入ると一大決心をした。
そんな中で、ついに大事に至る日が来てしまった。
一人は僕の研究の被験者、つい数日前まで「ゆうくんの薬飲んでからゆうくんからエロさ感じなくなっちゃった」と言っていた。
もう一人は研究室の女の先輩、自称性欲無し人間。男なんか興味ないって普段から言っていた。
完全に油断していたある日…
そんな二人に「圧倒的フェロモン過多体質」が完全に効いちゃったみたいで修羅場です。
「ゆうくんは私のものよ!かわいいアホ毛の先から足の爪の先に至るまで全部私のものおおお!」
「何言ってんの!あたしはゆうちゃんのアホ毛をペロペロしたともあるの!あんたの出る幕じゃない!」
「はああぁぁあ!?何勝手に私のゆうくんにあんたの汚い液体つけてるの!まじてめえ○○するぞ」
こんなやり取りにぼくはドン引きしていた。
こんな二人は見てられない!
意を決して僕はつかみ合いの喧嘩をしている二人の間に割って入った。
「二人とも喧嘩はやめま…」
「ゆうちゃんは…」
「ゆうくんは…」
「「 …邪魔しないで!!!! 」」
と、おおよそ人外の力で吹っ飛ばされた。
10mほど吹っ飛んだ僕はそのまま天に召されましたとさ。
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<<起きてください>>
どこからか声がする。
「んんぅ……」
目が覚めたその場所はとても真っ白な場所だった。
でもなんか眠い。まだ寝よう。目を瞑った。
<<起きてください…>>
いや、眠いんで許してください。
「おやすみぃ…」
<<起きませんか。まあ、それならそれでいいでしょう>>
すると、僕のパンツの中にゆっくりと手が差し込まれた。
<<いただきます>>
いきなり、僕のお尻がすごい勢いで揉みしだかれた!!
「うわあああぁああ!!起きます!!今起きます!!だからそれをやめてください!!」
恐ろしい行為によって、眠気をすべて奪われた僕は、目を開けた……って
「眩しいいいい!ああああああ目が目があああ!!」
後光によって、シルエットしかわからない人?がいるっぽいことだけが分かった。
<<あ?あれ?光量強すぎましたか!?今すぐ下げますね。おりゃ!おりゃ!っとこれでどうですか?見えるようになりましたか?>>
ゆっくりともう一度目を開ける。
そこには、とても美人な人がいた。金髪のブロンドは腰元まで伸びておりつややかにきらめいている。
顔もぱっちり目にきれいなまつ毛、体は出るとこは出ててくびれるところはくびれおり、全身はそのエロさを主張するように羽衣がまかれていた。
そんな姿を見ていると、僕の性欲が顔を出してくる。
でも前世の体質のせいで性欲を抑えることは得意なので、性欲を抑え何とか次の言葉をひねり出す。
「はい、光はもう大丈夫です。で、ここはどこなんですか?それとあなたはどなたなんでしょう?」
<<その質問に答えましょう。ここは、一般的に死後の世界と呼ばれる場所になります。正確には違いますが大体そんな感じです。そして私は女神です>>
「死後の世界!?女神さま!?やっぱり僕死んだんだ…」
<<あなた…いえゆう様は残念ながらお亡くなりになりました。普通は死ねば魂の情報を消去して、輪廻転生させることになっています…>>
「そうなんだ。」
とても残念だがしかたないだろう。死んだのだから。でも最後か悲しいなあなんて思っていると。
女神は不思議そうな顔でこちらを見て口を開く。
<<でも、ゆう様には記憶を持ったまま転生していただこうと思っております。>>
まじか!転生ラッキー!でもどうしてなんだろう。
<<なぜならばゆうさまはとても可愛くてエロいからです!圧倒的フェロモン過多性質を除いてもなお美しい!そんな方の魂情報を消すなんてとんでもない!!>>
女神さまがとても残念であることが理由だった。
<<本来は私の夫とするはずだったのですが、主神におこられましてねぇ。苦肉の策なんです。>>
「……。」さすがに絶句。
<<なんですか。そんな顔して、あ!分かりました。私とえっちしたいんでしょう!しかたないですねぇー。>>
確かにこの女神さまはえっちいが、さすがにこの流れで…
僕はブンブンブンと首を横に振る。
女神様はすこしシュンとした。
<<残念です。えっちしないんならすぐに、異世界へ転生しますか!それでは異世界の説明をします!>>
<<文明レベルは地球と同等!でも男女比が1:100です。私はNTRもいけるので存分に現地の人としっぽりしてください!質問は認めません!いじょう!>>
僕の体がふわぁぁっと光り始める。
「ちょちょちょっと!待って!いきなりすぎ!」
<<待ちませーん。あ!あとたぶん圧倒的フェロモン過多性質もそのままですよー>>
僕の体が半分くらい消える。
「そんな重要な情報をいま!?そのフェロモン性質で男女比1:100ってやばくないですか!?」
言い終えるやいなや僕は転生した。
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こういう世界観が楽しいと感じていただけたなら、続きあがるまで「男がモン娘と普通の女の子に襲われるこの世界で冒険者としてやってみよう」を読んでいただけたら幸いです。