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18 オウキ商会へ

二週間更新をサボってしまいすみませんでした。

リアルで受験などがあり書いてる時間がなく、更新ができませんでした。

待ってくださっていた皆様本当にすみませんでした。

今週からまた戻していきたいと思います。

これからも本作品をよろしくお願いします。

外に出た俺たちはまっすぐにオウキ商会へと向かう。


シャーネは他も見ておくかと提案してくれたが正直早めに片付けておきたいので後回しにさせてもらった。


大聖堂は町の中央区にありオウキ商会は東側にあるらしい。ちなみに俺たちがこの町に入ったのは西側だったので完全に逆方向だ。


だからかやはり見慣れないものが多く視線は自然と右左に動く。


ここは西側とは違い小さめな工場や事務所、店のようなものが多く見られる。


「ここら辺は商業街と工場が混ざった場所なんだ。近いうちにここの地理も暗記してもらう。仕事に必須だからな」


「・・・このへんでなんかあるの?」


「まあ、特定のものの仕入れだったり、対象がここに逃げ込んだりしてることは割と多い。だから少なくとも裏路地のマップだけでも覚えてほしい。というか覚えろ」


シャーネの強い口調に俺は無言で首を縦に振る。


その後しばらく歩くと少し明るい道に出た。どうやら大通りに出たようだ。


先ほどは「こっちの方が速い」と言って裏路地のような少し狭い道を通っていた。


しばらく歩きシャーネは少し大きめのレンガ造りの建物の前に立ち止まる。


「ここがオウキ商会の事務所だ・・・私もついていっていいのか?」


「あぁ、大丈夫だと思う」


俺は大きい扉を開いてオウキ商会の中に入る。


真っ先に目に入るのは大きめの受付カウンター、次に大きな照明と階段だ。


中では人々が忙しそうに歩き回っている。


「ようこそオウキ商会へ。今日は何か御用ですか?」


受付に行くと立っていたお姉さんに話しかけられる。ケモミミはないがつのが生えている。そっち系の亜人種のようだ。


「えっと、ダインの紹介で黄木春吉に会いに来たんですけど・・・」


「・・・お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」


「如月光夜です」


一瞬驚いたような顔を見せたがすぐにそんな表情は引っ込み口を開く。


「確認してきますのでしばらくお待ち下さい」


そう言って奥へと歩いていった。


待つこと数分、急ぎ足で戻ってきたお姉さんは少しだけ息を切らしながら俺の前に立った。


「・・・お待たせしました。ご案内しますのでこちらへ」


歩き出した彼女の後ろをついていく。かなり急がせてしまったようでなんだか少しだけ悪い気がする。


大きな階段を上り、奥に続く廊下を抜けて一番奥の部屋まで来てお姉さんは足を止める。


そこには他の扉とは異質な少しだけ大きめの木製扉があった。


お姉さんはそこを三回強めにノックする。


「失礼します。如月光夜様をお連れしました」


「ああ、入ってくれ」


中から聞こえてきた声で扉を開ける。


中には赤いスーツのような服に身を包んだ青年が窓の外を見るように立っていた。


振り向いた顔を見て息を吞む。いつだって忘れたことはないあのクラスの中の一人だった黄木春吉本人だ。


五年もたって背丈や雰囲気は変わっていたがやはり俺にはわかる。


俺は手に爪が食い込むほど強く握る。


「久しぶり・・・かな?、知らせを聞いたときはびっくりしたよ」


柔らかい口調で言う黄木からは敵意は感じられない。


すぐに敵対、とはならないようだ。上手くやればメインの四人の情報も搾り取れるかもしれない。


「あぁ、俺も驚いたよ。まさかこんなにすぐ会えるなんてな」


少しだけ皮肉を込めたのを黄木は知ってか知らずか苦笑で返す。


「にしても無事でよかった。とりあえずお茶を出さなきゃね・・・お願いできるかな」


「かしこまりました」


そう言って先ほど案内してくれたお姉さんが下がってお茶の用意をする。


お茶が三人分机に置かれお姉さんは一礼して後ろに下がる。


「さて、確かダインさんの紹介だったよね。詳しい話を聞きたいんだけど・・・申し訳ないがそちらの方には席を外してほしい」


「なっ、どうしてですか?!」


驚いたのかシャーネが怒りと焦りで立ち上がり抗議の声を上げる。


まあ、俺も最初から席を外してもらう予定だったし大丈夫だ。


「ごめんシャーネ、少しこいつと話がしたいから席を外してくれ」


少し考えこむようにしてから少し息を吐いてシャーネは小さく頷く。


「・・・わかった。何かあったらすぐに呼べ」


「すまない。君、この方を隣の部屋でおもてなししてあげてくれ」


「かしこまりました。失礼いたします」


一礼したお姉さんとシャーネは二人で部屋から出ていった。


扉が閉まる音が部屋に響きほんの少し沈黙が流れ、それを黄木が断ち切る。


「・・・久しぶりだね如月君。いや、君にとってはもしかして久しぶりじゃないのかな」


「そうだな、俺にとっては二日ぶりだ黄木。修学旅行のバスの中で顔を見たのを覚えてる」


結局会話は続かずにそのまま沈黙が続く。


「なあ黄木、ここにきて気分はどうだ?」


俺は探るように瞳の奥を睨み世間話ような切り出しをする。


「上々だよ、夢がかなったんだ。まさかこんな形になるとは思わなかったけどね・・・」


そう言って笑うやつの顔に俺の中にうごめく深淵が大きく揺れる。


俺はそっと左の短剣に手をかざして腰を浮かした。


「それは・・・いいご身分だなっ」


俺は机に身を乗り出して奴に飛びかかった。

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