閑話 この話はなかったことにしよう。
・今世紀最大に短いです。
・省くか投稿するか迷ったんですけど一応。
「ふふふ、本気を出す時が来たようですね」
怪しげに笑うサクラ。
その両腕や腹部からするりと落ちる金属製の何か。
部屋に響く大きな音。
そして、なんかすっごい凹んでる床。
「………………嘘やん」
嘘やん。
嘘やん?
嘘やん……。
「「………………」」
ほらもー、二人も固まってるじゃん。
………え、なにその重り、何kgあるの。
床がミシミシ言ってるんだけど、限界だよこれ。たぶんジャンプしたら突き抜けるよ。
「師曰く」
ちょっと、なんか言い出したよ?
おい、何か言えよそこの師匠二人。
「事故ならば仕方がない、きっとみんな許してくれる。ルクシア様はそうおっしゃった」
「「「………………」」」
あーそっちね、ご先祖様の方ね。
とんでもねーもん残してくれちゃってー、このー。
「今まで『万が一にも殺してならぬ』と縛りを課されておりましたが此度は『万が一なら大丈夫』というお墨付きを頂きましたゆえ──」
……いや確かにそう言いましたけども。
今まで本気出してなかったとか思わないじゃん?
なんだろうね、鳶が鷹とかそういうレベルじゃないよね、雀から鳳凰だよこれ。
「──雷光を、お見せしましょう」
不敵に笑うその顔に、雷神を見た気がしました。雷神見たことないけど。
拝啓、敵さんへ。
おへそ隠してね。どうなっても知らないよワシ。敬具。
***
なんてことがあった。
かもしれない。
なかった可能性もある。なかったことにしようか。
うん、なかったことにしよう。なかったことにしようね?
………………はい忘れた。
・お父さんはツッコミマシンじゃありません。