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前回までのあらすじ

・下痢と痔には気を付けようね、ほんとね。

・繋ぎの話なのでとても短いです。

・言うほど前回までのあらすじでもない。

 私はサクラお嬢様に仕えるリー・クーロンという者だが、この間の一件以来なんだかお屋敷がピリピリしているような気がする。

 というか実際している。

 みんながみんな、青筋立ててピッキピキ。堪忍袋の緒がプッツン。

 ピキピキプッツン、ピキピキプッツンとまあ、誰も声は出してないのに屋敷の中がそれはもうとてもうるさい。

 血管破れすぎて死ぬんじゃないでしょうか。

 私は冷静担当らしいので怒らないのですね。はい。

 お嬢様と言えば一週間の外出禁止令を布告され「ぷくー」って頬を膨らませている。

 とても可愛いと思う。


 他にも、私は普通の侍女らしくお庭の掃除しているのだけれど、先日グレイゴーストの三人を取り逃がしてしまい苛立っているウィリアム様の素振りの音がすごく大きいです。

 ぶぅんぶぅんと台風みたいな音出しています。


 爆弾、というより小型の榴弾ですかね。

 それで負った怪我がまだ治っていないので安静にしてもらいたいのですが、まあ表情がめちゃくちゃ怖いので近寄りません。近寄れません。

 触らぬ神に祟りなしです。


 あとは我らの侯爵閣下ですね。

 今はとても忙しそうです。

 宣戦布告されましたからね。

 あっ、でも帝国からじゃないですよ。連合からです。

 王国の北東にあるのが帝国で、西にあるのが連合。アブソルート侯爵家は王国の東に位置していますので真反対になります。

 アブソルート侯爵家は対帝国最終防衛ラインみたいな扱いなので連合との戦いには参加しませんが、いろいろと調整が必要なようで苦労されているのです。


 王国は友達が少ないですからね。もしかしたらこの機に乗じて帝国も兵を起こすかもしれない。というか裏で連動しているのかもしれません。

 気が抜けませんね。


 ちなみに王太子殿下は帰りました。

 二度と来ないで欲しい。二度と。ほんと。

 というかリキッド君もそうですが、描写すらされなかった殿下の護衛二人はどうなるんでしょうね、あれだけの失態なら首ちょんぱ案件でしょうに。

 むしろなんであんなお粗末な護衛が付いていたのか甚だ疑問です。


 トーマスくんは骨という骨が粉砕玉砕大喝采していたので入院している。

 カレンとレオーネも一緒。

 かわいそう。どんまい。

 でもこの前お嬢様に褒められていたので多分放っておいて大丈夫。

 がんば。


 そのトーマスくんたちの骨を折っちゃてくれやがったグレイゴーストはハンス騎士団長とルドルフ執事長が追っている。

 末端構成員はどっさり捕まっていますがどうやら囮らしいです。

 中々問題の三人は見つかりません。

 おそらくまだ領内の潜伏しているはずなのですが……


 侍女の間では「お嬢様の教育に悪いので可及的速やかにぶち殺し骨の一欠片もこの世に遺さない」という法案が賛成多数で可決されました。

 この前やらかして無期限野良鼠の刑に処されていたメーテルも帰ってきたので燃えているようです。帝国諜報機関の元エースですから使い勝手良いんですよ彼女。

 最近知ったんですが変装とかすごい上手いんですよ。

 ほら「ばっかもーん、そいつがルパンだ!」って感じ。

 まあ性癖がきしょいんですが。


 ……あとなんかありましたっけ?

 前回までのあらすじってやつです。


 ……ああ、そうそう!

 ピーター様から手紙が届いたんです、近いうちにシマズ家のお嬢様を連れて帰省するとのこと。

 なんでもそのお嬢様とお付き合いをされているらしい。

 きゃー、って感じです。

 この場合どちらがどちらの家に入るんでしょう?

 お二人が幸せならどっちでもいいですけど。

 元々政略結婚の話は出ていたので恋愛結婚になるならそれに越したことはないですね。


 あとは……

 んー、今日これからナイトレイ家のジェシカ様がお嬢様に会いに来るぐらいですかね。

 お嬢様は貴族のご令嬢にご友人がまったくいないので貴重なお方です。


・らいおんずがんばえー

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