圧力
でででどん!(絶望)
今僕は正座させられています。なんでかなー
目の前には無言の圧力を掛けている神奈。なんで?
「足痺れたから正座やめていい?」
「ダメです」
「答えは聞いてない。」
よいしょっと。ふぅ。
「……まぁいいです。で、なんで河内さんを嫌ってるんですか?」
「だから嫌ってないって」
さっきからずっとこの調子である。久しぶりにパソコン部に来てみれば(珍しく)真面目な様子でこっちを見てくるからなにかなーと思ったら第一声が
『河内さんの事なんで嫌ってるんですか?』
である。意味がわからない。
「…河内さんから相談されました…嫌われてるかもしれない、もっと仲良くなりたいと」
「うん」
「なんで嫌ってるんですか」
「だーかーらー!」
「言い訳しないでください!」
「何が言い訳なのさ!」
なんども言うがずっとこの調子である
「河内さんを嫌ってないんですね?」
「はい」
「じゃあ仲良くできますね?」
「…はい」
「私の事どう思います?」
…ん?
「お母さんみたいだなって」
「アプリのID教えてくれません?」
「…QRコードでいいですか」
「はい」
ピピっと
…なんか成り行きで連絡先を手に入れた訳ですが…これでいいのかな?
「…あとなんで私がお母さんみたいなんですか」
「性知識が豊hゲフッ!」
頭に打撃がクリーンヒット!
「…怒りますよ?」
「すでに怒ってる…」
…しくしく。結構痛い…
「とりあえずお母さんはやめてね?」
あ、タメ口になった。怒ると敬語になるタイプなのかな?
「じゃあ…ママ!」
「ママ!?」
「ばぶみを感じる!」
「何言ってんの!?」
…ダメかー…いや、ここは僕の外見とあざとさをフル活用して!
上目遣いで!
「ままぁ…」
キラキラキラっと。やりすぎて翔太には効果薄れて来たけど他の人ならきっといける。同性だけどいけるいける。
「……っ…」
これは手応えあり!やはり僕の外見はいい方なんだ!
「…まぁおふざけはこのくらいにして、そろそろ帰っていいかな」
「えっ…おふざけ?」
「本気でママなんて言う訳ないじゃん」
「そっか…うん。帰っていいよ。…くれぐれも河内さんと仲良くね」
「はーい」
…疲れた…もう少し表面上は優しくしなきゃ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「というわけでさー!大変だったんだよー!翔太僕を癒してー!」
「無理だ。というかそれは仲良くできないお前が悪いだろ」
「がーん!翔太まで敵になるのかー!」
「敵っていうかさ…もう少し仲良くしろよ。別になにか嫌なことされた訳でもないんだろ?」
「ぅ…ぅ…だってぇ…僕新しい友達作るの苦手…あんな風にぐいぐいくるのもっと苦手…」
「分かるけどな?…でも昔からそんな感じだったか?」
「…ふっ…どうだったろうね?」
昔からこうだったけどね…男の頃はちゃんと隠しきれてたんだけど…なんか弱くなっちゃったかなぁ…
ううん…いや、僕と翔太の親密度が上がったんだね。あれだね、ギャルゲで言うところの【新しいアクションが解放されました】ってとこかな
…いや僕は攻略されないけど。男だし。
親友ポジなわけだけど
「…まぁこれを期に河内とも仲良くしろよな…いつまでも自分の殻に閉じこもってちゃダメだぞ」
「うー…」
なんか翔太僕の親みたいじゃない?
「まぁいいか。ほら、よく頑張ったな。ご褒美だ」
お、チョコレート
「甘くてうめぇ」
「そりゃ良かった。買ってきた甲斐があるってもんだな」
「まさか僕の為に…!?キュンってしちゃう!」
「はいはい。お前の為に買うって言うと母さんから金もらえるからな…利用させて貰ってるお礼みたいなもんだ」
僕を利用して自分のお菓子を買っているだとぉ!?そんなの…そんなの…!
別にいいか。僕になんか不利な事が起きる訳でもなし…
でも僕が男だったらこんな事にはなってなかったよなぁ…
こういうのは女になった利点かもしれないね
よし…これからも美少女という事実!全力で利用させて貰うぞ!
でも明日から急に態度をコロッと変えるのもなぁ…なんかやだし…どうしようかな…




