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幼女期


「子供時代?」


「そう!かわゆの子供時代ってどんなのかなって!」


何をまた唐突に変な事を…


まぁいいや。


「…んー…覚えてないなぁ。たいした思い出は無いんじゃないかな…」


「えぇ…酷い…」


「別に酷くはないだろ。僕の記憶力は低いぞ。アルファベットで表すならFって感じだ」


「なんか少しくらいないの?例えば…そう!仲良かった子とか!」


「んあー…」


…んー…男の頃と女の頃で歴史が違う場合があるんだよなー…女神の野郎、もうちょっと考えやがれっての。


それに…覚えてないのは事実だしなぁ…


「……ないね。」


「むー…つまんなーい」


「つまんないって…じゃあそっちの幼女時代はどうだったんだ?」


「幼女時代って…私はね!たくさん覚えてるよ!」


「へー…例えば?」


「近くの公園でよく遊んでた」


「…そのくらい誰の記憶にもあるわ。」


「……仲良い女の子が1人いた」


「そうかい」


「…その子に惚れてた!」


「申し訳ないがレズはNG」


「嘘だよ!」


「そいつぁよかった。」


「……他になんかあったかな…」


「そっちだってたいして覚えてないじゃないか…」


「意外と覚えてないもんだねぇ…」



まぁ、幼女期なんてそんなものでしょ…僕の記憶の1番古いのは…


やっぱ翔太との出会いかな?



………違うな。車だ。迫ってくる車。


…なんだこの記憶?交通事故とかなら流石に覚えてると思うんだけど…?


んー…多分記憶違いだね。


僕の最初の記憶は翔太との馴れ初め!あぁ、なんてロマンチック!


これはもう翔太とのディスティニーだよ!


「……かわゆ、なんでくねくねしてるの?気持ち悪いよ?」


はっ!


…妄想に浸るのなんとかしなくては。それより…


気持ち悪いだとぉ…?


「…くねくねくねくね!」


「いやー!その動きで追いかけてこないでー!」


「無駄だ!さぁ…こっちを見ろー!そして僕を『理解』するのだぁ!」


「いやぁぁぁ!」


…え?それはくねくね?文字はあってるけど違うって?


細かい事は気にするなよ!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「とゆー事がありましてね?」


「ふむ」


「翔太のショタ時代はどんなのだったのかと。」


「ふむ…俺もイマイチ覚えてないな…」


「実はイタズラ小僧で恥ずかしいから言えないとか?」


「いや、そんな事は…」


ドアバーン!


「うわっ!?」


何今のSE!?


「翔太は小さい頃は転んだだけで泣くような可愛い子だったわ!あの頃はもっと表情がコロコロ変わって可愛かったわよ!」


「母さんどっから出てきた!?」


「…大人の秘密よ」


おとなの ちからって すごい!


というか、


「ふふっ…翔太、泣き虫だったんだ?」


「…うるせぇ…」


「あら、聞いた話だと、雪ちゃんも泣き虫だったらしいわよ?」


「なん…だと…?」


「家から出るのが嫌で嫌で泣いてたって聞いたわ。…でも、心優しくて、困っている人は放っておけなかったらしいわよ?」


「…お前の方が泣き虫だな」


「いや!僕はいい所あるし!」


…幼女期を暴露されるのは恥ずかしいなぁ…


「…それじゃーね!あ、これ置いてくわ!」


バサッ!


「……アルバム?」


「こんなのがあったのか?」


ぺらっと。


「お、おお!ショタ翔太がたくさん!」


「その呼び方やめてくんね?」


…おー…これは中々…ふーむ…今度雄星のも見たいな…



あ!僕の家にもアルバムくらいあるんじゃないかな?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ガサゴソゴソガサ


「…けほっ!けほっ!埃だらけじゃないか…!」


この辺僕まったく弄らないからなぁ…掃除も殆どしないし…


「けほっ!…お?これかな?」


うわ、見事に灰色。…掃除機持ってこよう…







「…ふーむ。」


…泣いてる写真ばっか。


うーん…これは誰にも見せられん…なんでこんなに泣いてたのかな…


あ、公園とか幼稚園では泣いてない…むしろ不敵な笑みを浮かべてる…


ふふ。こんな頃から僕は意地っ張りかぁ…やっぱ僕なんだね。


んー…てか、友達との写真なくない?こんな頃から僕はぼっちかぁ…やっぱ僕なんだね。


あ、友達みっけ。


もう少し探してみよう…














1人じゃないか!びっくりだよ!さっきの子だけだよ!今の僕より酷いよ!しかもその子も2年くらいで居なくなってるよ!真性ぼっちだよ!?


…そーいえば…翔太に出会うまで、一緒に遊ぶ人なんて居なかった気が…




…なるほど。思い出せないんじゃなくて、思い出したくないのか…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「翔太ー!僕と友達になってくれてありがとー!」


「ん?…こちらこそ。」


「翔太が居なかったら、僕はガチぼっちだったかもしれない。」


翔太関係ない僕の友達って…雄星くらいじゃないかな…?


「ははは…否定は出来んな」


「あんまりだぁぁぁ!」


「まぁ、事実今友達なんだから、いいじゃないか。」


「それもそーだね!」


「まさかこんな家族ぐるみになるとは思ってなかったがな」


「僕も!」


近いからね仕方ないね。


「いっそうちの子になっちゃう?」


「うわぁ!?」


「母さんは忍者か!?」


「そうよ。…で?どう?」


「いや…養子とかめんどくさそうなんで…」


「…じゃあ、もうこっちに住んじゃうっていうのは?」


「…い、いや…僕自分の家好きなので…」


「そう…残念ねそれじゃ。」


「はーい…」


「我が親ながらよく分からん…」



翔太と一緒に住める…魅力的ではありますが…



「こっち来たら夜更かしできないし…」


「声に出てるぞ」


「うわっ!?心の声を聞くなんて…えっち!へんたい!」


「お前が喋ったんだろ!?」


「べーだ。」


「おまっ!」


「…じゃーねー!」


「逃げんな!こら!」


にーげるんだよー!


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


…そういえば…夜更かしするようになったのはいつからだっけ…?


…中1…いや、小6か…


もうすっかり癖になっちゃってるね…夜更かし…



ふふ。これも僕を形作る要因の一つなのさ!



…なんてカッコつけてみる。まぁ、よくないのはわかってますがね?


さて、寝ようかな?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「かわゆー!なんか思い出したー?」


「いや別に。そっちは?」


「アルバム見た!私小さかった!」


「そりゃーそうでしょーよ」


「まぁね…さて、学校行きますか!」


「うい」



…そういえば、パソコン部の変態はいつからあんなんなんだろ。


ちょっと気になる気もするなぁ。



…あれ?そういえばあの変態と僕、まだ連絡先交換してないな…




…あっちから言ってきてくれないかな…自分から言うのやだな…

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