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黒ずきん姫とグリーンハウス  作者: 那実いずみ
第一章 企てられた「侵略」
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密約の手紙③

 「全員いるのですね。」


 低く、鋭い声。

 けれどその声はよく通り、玉座の前の王に、しっかり届いていた。

 こんな状態であるにもかかわらず、彼の声を聞くなり、女性たちがさらに顔を赤らめていたのだが、ハナはそんなことに気づくはずはなかった。



 「もちろんだよ。フィンネル国王、ディル・バーレット王」

 我が国の王は、穏やかな口調で答えた。

 それを聞くなり、ディルはゆっくりと頭を下げて、言葉を続けた。

 「ここに全員集めてくださったということは、あなた様に送った手紙を信じてくださったということ。周囲に事情を漏らさずにいてくださったことに、感謝いたします。」




 『あの人がフィンネル王国の王様なの?どう見ても、私と同じくらいだわ・・・。』

 ハナはフィンネル王国の若い王様に、とても驚いた。それと同時に、今耳にした会話から違和感を感じたのである。



 違和感を感じたのは、ハナだけではないはずだ。




 『どういうこと・・・?・・・手紙・・・?』

 

 


 騒然とする、王の間。

 誰もがこの状況を、飲み込めないでいる。

 

 

 雰囲気を一掃したのは、フィンネル王国の王であった。

 





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