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黒ずきん姫とグリーンハウス  作者: 那実いずみ
第一章 企てられた「侵略」
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再会の夜⑦

 

 「あのっ・・・でん・・・か・・・?」

 突然黙ってしまったディルに、ハナは心配になり、声をかけた。

 

 ディルは、静かにハナに視線を落とす。

 「・・・同じ場所にいるのに、会えないのは辛かった・・・。ずっと会いたかったよ。」

 そう言って、再び頬にキスをしようと、顔を近づけてきた。

 「えっ?えっ?」と、頭が真っ白になり、ハナがぎゅっと体をこわばらせた。




 その時。



 「「  はい、ストーップ!!!!  」」

 ハナを引きはがす手が伸びた。




 「まったく!!一度ならず二度までも!!やっぱり様子を見に来てよかったわ!」

 「ディル・・・。少しは自制しろ。」

 ハナは真っ赤になりながら、アルカの背に隠されていた。

 ラムズがハナの頭をそっとなでながら、あきれた顔で、ディルを見ている。


 「ちっ・・・」

 ディルは不機嫌さをあらわにしながら、舌打ちをした。

 そして一度、ラムズとアルカを睨んだ後、優しい笑顔をハナに向けた。

 



 ハナは、驚くべきことを耳にする。



 「俺たちは明日、フィンネルに戻る。」

 「そうですか・・・。大変おせわに・・・

 「もちろん、ハナもアルカも一緒だ。」







 「・・・・・・・・・え?」

 



 ディルは、ラズムとアルカに顔を向ける。

 「ラムズ、アルカ、いいな?」


 「「御意」」



 

 ハナはびっくりしてアルカを見ると、アルカは『大丈夫』とでも言うかのようにゆっくりと頷き、笑顔を見せた。





 ここから、ハナの人生が大きく変わるのだが、ハナはまだ知らない。





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