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対決Ⅰ
私の世界はひどく狭い。
見える限りの世界。見渡したらそれだけで終わってしまう世界。
境界は人でなし達が引いた。引かれた境界線は絶対だった。
記憶も名前も無い友人はその疑問をつきつた。
意識しないように決して気づいてはいけない疑問だったのに。
『お前が***いないといけないのは何故だ?』
それは言葉にすればナイフのよう胸の奥を引っ掻き回す。
痛くて痛くておかしくなってしまいそうになる。考えることができなくなって呂律が回らない。
私の顔はグシャグシャになっているんだろう。
私を傷つけたナイフはヒンヤリと気持ちが良かった。
これは私にとっての俯瞰風景。