表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/25

第1話「歪んだ秤」

はじめまして。

拙い作品ですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


この物語は、未来の世界で「正義」が数値で管理される中、主人公レンが葛藤しながら歩んでいくお話です。


まだまだ未熟な部分も多いかと思いますが、レンの気持ちや世界観を少しでも感じていただければ幸いです。


どうぞよろしくお願いいたします。

夕暮れの未来都市。ビル群の合間を縫うように飛ぶ監視ドローンが、街を冷たく見下ろしていた。巨大なホログラムが街角に浮かび上がり、人々のスマートフォンに「正義スコア」が表示される。


その中に、17歳の高校生・神城レンがいた。彼のスコアは、99.999。完璧な正義の象徴とされる数字だ。


だが、レンの瞳はどこか冷めていた。


「この数字が何だっていうんだ…?」


教室のざわめきを背に、レンは窓の外の街を見つめる。スコアの高さで得られる特権も羨望も、どこか虚しく感じた。


「おい、レン!今日のランキングでトップ10に入ったぞ!」


幼馴染のシオンが笑顔で近づいてくる。スポーツ万能で明るい彼は、スコアを誇ることが何よりも大事だと思っているようだった。


「数字なんて意味ないさ。俺は、妹を守りたいだけだ。」


レンはそう言って、ぽつりとつぶやいた。彼には、社会の理不尽に苦しむ妹・アカリがいた。


夕方、校舎の屋上。アカリが無邪気に笑いかける。


「お兄ちゃん、私のスコアもあげてよ!」


「もちろん。絶対に守る。」


レンは力強く答えた。彼の心に燃えるのは、数字を超えた“本当の正義”だった。


家に帰ると、古いパソコンの前でレンは「正義スコア」を管理するAI、セラフのシステムを解析していた。


「正義は数値化されるべきもの。感情は誤差だ。」


冷たい機械の声に、レンは眉をひそめる。


「このシステムがある限り、妹は壊される。」


その瞬間、街中に警報が鳴り響いた。


巨大スクリーンに表示される速報。


『反逆者クロウ、出現。国家の偽善者を暴く謎の存在。』


レンはフードを深く被り、決意を込めて呟いた。


「俺がクロウになる。真の正義を示すために。」


レンの瞳に、炎が灯った。

読んでいただき、ありがとうございます。


レンの複雑な状況や想いが伝わっているか不安ですが、少しでも物語に引き込めていれば幸いです。


今後も試行錯誤しながら書いてまいりますので、温かく見守っていただけるとありがたいです。


次回もどうぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ