和泉長歌
【この項目の加筆修正が望まれています。】
<概要>
龍造国を中心に活動する、正体不明の長歌作家。
基本的に5-7-5-7-5-7-5-7-7の語調で詠まれており、本来付属するはずの反歌(短歌)がないことが特徴。
文体や形式が幅広く、複数人説もあるが、素性は不明であり、活動開始時期も不明である。
彼の「作品」は駅や道端など、あらゆる公共空間に何者かが色紙を設置することで「発表」されることが特徴であるが、その特徴ゆえに持ち去られることが多く、大半が散逸している。
「作品」には「和泉長歌」の花押がなされているが、近年の人気の高まりを受け、彼の「作品」を模した贋作が増加している。
<代表的な「作品」>
以下の長歌が和泉の真作とされる。
番号は発見順。
1.天津風 春の通ひ路 露払い いさむ老爺の どきの声 後に控える おとめかな 春の立つ日の 姿やいかに
2.我思う 我が手を取るは 我ひとり 我途知るや 我ひとり 暗き道をば ただ歩む むなしきなるや この旅路
3.春待てば 光あるやも 道祖神 待てど暮らせど 先知れず 寒さに震え 足を止め まだ見ぬ桜 夢に見る
4.東雲の 空に移ろう 冬の日よ 臥したる吾身 まだ醒めず けふも寒きと 空仰ぐ わが心をば 包む陽光
5.吾輩の くつ下いずこ 見当たらず ふと見た足は すでになく 遠き祖国を 想い泣く
6.君がため つくす心は 水の泡 しかど心は 残りけり
7.ぬばたまの 黒きまなこよ みるつきよ わが想いをば 夢とならずや
8.君がため 浦に漕ぎ出で 澪標 帰らぬ船出と 思ひきや つひに三途の 道をゆかん 我がみやこぞ 龍宮にあり
9.見る人もなき 都市の向日葵 いづこ向く 手折る手も無き 荒野にて ただその葉をば 伸ばすのみなむ
10.立ち別れ 大江の山の 川こえて かえらぬふみの いくあてもがな
11.空蝉の 我が身命 憂きし世の 速き流れに 身を任せ うきつしずみつ 飛鳥川 常世の淵に とぶらふべき
7、10番歌は、和歌となっている。
5、6番歌は、長歌の形式を取っていないため、贋作である可能性も指摘されている。




