表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『炭焼きの男と速記者』

作者: 成城速記部

 炭焼きの男が、速記者に出会いました。炭焼きの男は、速記者が、大層いい人なのを知って、一緒に住まないかと提案しました。まあ、速記者に悪い人なんかいませんけど、一緒に住もうと提案するのは、なかなか勇気が要ります。理由は、主に、経済的なものでした。二人で済めば、光熱費は半分ずつの負担で済みますし、食事だって、二人分をつくるのは、一人分の二倍はかかりません。信用できない人とは一緒に住めませんが、速記者に悪い人なんか以下同文。

 しかし、速記者は、この提案を断りました。炭焼きの男が嫌いだったわけではありません。速記者は言いました。御提案はありがたいが、私たちの仕事は、原文帳に速記文字を書いて、それを原稿用紙に起こしていくんだ。君のようにすすを出して白いものを黒くする仕事の人とは、一緒に暮らせない宿命なんだよ、と。



教訓:仕方ないことです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ