登場人物一覧
本稿は、登場人物一覧です。
ネタバレを含みますので、本編を未読の方はご遠慮下さい。
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・『墨/黒河墨之介』:男/20代中盤/半妖
町で事件屋(探偵業)を営む牢人。理知的で冷静沈着。
暗めの黒い着物を愛用している。現在は貧乏長屋でひっそり暮らしている。
実は半身をあちら(?)に持っていかれ、半妖となった。
現世の半身は、直剣両刃の宝剣『神断ノ宝剣 / 神断・神妙業魔剣』。
普段は、セツの胃のなかに仕舞われている。
・『螢/斬田螢十郎』:男/20代中盤/妖刀憑き
復讐代行業を営む牢人。喧嘩っ早く、物事を深く考えないが、人情には厚い。
蛍火柄の派手な着物を愛用している。
実は妖刀『取り憑き女房・啜り泣きお炎』に取り憑かれている。
そのせいで、ほぼ半妖のような状態になっている。
怨霊を操れるが、放っておくとどんどん集まってくる。
・『セツ/刹那』:女/年齢不詳/半龍神
墨之介の家に居候する幼女。見た目は8歳程度。
元はどこぞの姫君だが、放逐されて今に至る。
理由は不明。記録では死んだことになっているらしい。
・『音次』:男/年齢不詳/人間?
飯炊き。セツについてきた男性。
家事の一切合切を行う。有能だがあまり喋らない。
見た目は50代の小男だが、実年齢は不明。
・『小夜』:女/年齢不詳/?
普通の人には見えない。見た目は10歳程度。
なぜ墨之介に付き纏うのかも不明だが、墨之介の半身に関係がある。
・『西裏勢士郎』:男/30代/人間
町方同心。神や仏を信じず、達観した死生観を持つ。
お役目に積極的ではないが、悪人というわけではない。
御家の格のせいで、面倒なことを押し付けられやすい。
おせんにほの字だが、立場上見守るだけになっている。
・『甚六』男/40代/人間
西裏が雇っている岡っ引き。無能だが働き者。信心深い。
・『おせん』:女/10代後半/人間?
茶屋の看板娘。実は腕利きの情報屋。
・『馳倉戯由』:男/20代/蟷螂のあやかし
旗本の馳倉家の長男。養子。弟が生まれたことで肩身が狭くなる。
実は蟷螂のあやかしで、かなりの人を殺めている。
・『おはつ』:女/10代後半/寄生蜂のあやかし
裕福な商家の娘。既婚。行方不明となっていた。
その正体は蜂のあやかし。
寄生蜂で、卵を産み付ける際は麻酔液で相手を痺れさせる。
・『鴞谷玄坐』
筋者である鴞谷一家の頭。
『桃源郷』という名の怪しげな薬を売り捌いていた。
手下には、銀次と八郎という者がいる。