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大罪と魔女シリーズ

氷の魔女と色欲

作者: リィズ・ブランディシュカ



 ああ、寒い寒い。

 とっても寒い。


 この世の冷たさに血の気が引いてしまう。

 皆 隣の人が困っていても知らんぷり。

 まったく熱をかんじられないわ。


 このまままでは、身も心も凍てついてしまうわね。


 でも幸せでしょう?


 寒いからこそ、ぬくもりを知る事ができるのよ。


 この世には、永久凍結牢獄という場所があるんだけど。

 

 悲恋に涙する恋人達はみんなそこへ集まってくるのよね。


 きっとみんな、あたたかくなりたいからね。


 この世の中が冷たくて、どこも寒いからいけないのよ。

 きっとそんな世界で生きてたら、身も心も凍り付いてしまうわ。


 だから、悲恋に涙する者達は、ここに来るの。


 氷の魔女が作った、牢獄に。


 ここなら永遠に互いを愛せるわ。

 ここでなら、愛する事だけできるのよ。


 だって、ここ愛する二人が一緒におててをつないで凍りついてしまえば、誰にも引き離されることがない。


 ここなら永遠に、互いのぬくもりをかんじていられるもの。


 でも私だって、寒いのは嫌だから、たまにはあなた達の間であたたまらせてね。


 ああ、あたたかい。

 ぴっとりとくっつけばより深く、情熱的な熱を感じられるわ。


 人の物をとるな?

 それなら、世間の人間と変わらないだろ?


 私は彼等とは違うわよ。

 だって私は誰か個人を羨んだり悲願だししない。

 だから、違うの。

 私の物にしてとるんじゃなくて、元からそのままを愛していただけ。


 だって、私ずっと皆が好きなんですもの。



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