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「あらまーもうお帰りなのです? 」

「流石にね。わたしも家に帰らないといけないし」

「どうせならここを光ハウスにしてもいーのですよ? 」

「えっ」

おやおや挙動不審。あっちうろうろ、こっちきょろきょろ、ついでにお下げもあみあみ。

「って、勝手に人の髪編まないでくれるかしら? 」

「おやおや失礼」

ちょうどその辺に編みやすそうな髪があったもんでー。

「そ、それで、ここに住んでいいって言うのは…………」

あらあらそわそわ。うんうん、ちっちゃいものは可愛いのですよなでなで。

「そーですねー」

部屋をぐるりと1周。うん、この辺でいいですかね。

「ここに小屋を作りますかね」

「…………へ? 」

「エサは1日3食ついてくるので安心するといーのです」

「ちょっと待ちなさいよっ!? 」

「なんです? 寝床にワラでも差し入れろってんですか」

「なんでわたしがペットみたいな扱いなのよっ!? 」

「ちっちゃいから? 」

きょとん。ここ一番の会心のきょとんなのです。

「なんでよっ!? 流石に怒るわよ? 」

「へー、まだ怒ってないのですか」

ならまだまだいじいじしても大丈夫そうですねー、いじいじ。

「うがー!!」

あ、限界突破。

「あんたなんて知らないんだからっ!! 」

おやおや、ぷりぷり怒って行っちゃいましたか。せわしない子ですねぇ。

あ、戻ってきた。

「言い忘れたわ」

そのままつかつかと歩み寄ってきて、気づけば顔の真下。おっとっと、距離が近いですよっ、

「…………紅茶ありがと。その…………また来てもいいかしら 」

ほへ? 急に素直になりましたね?

「お待ちしてるのですよ」

なでこなでこぽんぽん。うむうむ、素直が一番なのです。

「………………ありがと」

それだけ言い捨てると、またとっとこ廊下を駆けていく光ちゃん。

…………やれやれ、拾い物はするもんじゃないですねぇ。『また』誰かに懐かれてしまいましたか。

仲良くなると碌でもないことになるのは痛いほど知っているのですがねぇ。



……むぅ、それにしてもおなかすきましたね。時間の方は……むむ、ごはんには微妙な時間。まぁいいです、お散歩でもしましょうか。

寮を出て軽くお散歩。さてさて今日のご飯はなんじゃらほいさっさ。

…………およ? 何か草むらに居ますねぇ。

「なにしてるです?

ひょこんと覗き込んでみると、

「おやお姉さん、何かお探しものですか」

「それはこっちのセリフですねぇ」

ひょこんと出てきたのはショートカットの女の子。その手に持っていたのはピンクの髪留めで、

「わはははは! 僕の方の探し物はいま見つかったところです! クラスの子がなくして困ってたのでずっと探してました!!」

むう、声でかいですねぇ。

「むむ、どこかで見たことあるなーと思ったらあれですか、朝っぱらからその辺ぐるぐる走ってる子じゃないですかー」

「わはははは! ご存知でしたかっ、ではあの子のとこに届けてきますんで! じゃっ」

おっと待つのです。

「よーしよーし、人の為に働くいい子ですねえ。それじゃあお姉さんからご褒美をあげましょう」

リボンの色は一個下の1年生ですしおねーさんとしては可愛がってあげましょう。巾着から掴んだアメは青の包み、主に心を落ち着かせてクールダウンするやつですね。もうちょっとクールになってもいいんじゃないかなーと、なでなで。

「はーいクールになれるアメですよー」

「わはははは、ありがとう! だけど僕は甘いもの苦手なのでその子にあげるとしよう!」

「おーそれは失礼したのです、なら甘くないものにしましょー」

なら逆に心をホットにするアメにしましょー。さっき菜翠ちゃんに押し込んだのと同じやつ、オレンジの包みは生姜風味。

「ポカポカするアメですよー甘くないですよー」

「わはははは! ありがとうございます!それではっ!」

早速ポケットに突っ込んで走っていく。いやぁ元気なのはいいですねぇ。

さて、僕も散歩しつつ何か捜し物しましょうかね。

桜ノ夜月さまのとこから日色ちゃんをお借りしてみました

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