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玉葱とクラリオン  作者: 水月一人
第三章
61/398

星を見る男

 コルフ共和国は、ティレニア国のタイタニア山から流れる川の河口にある、三角州を埋め立てて作られた人工島都市だ。周囲はぐるりと防波堤が築かれて、水の侵入を防ぐとともに、城壁も兼ねている。


 都市はリディアとエトルリア大陸を隔てる内海、イオニア海の東岸に位置し、エトルリアの首都アクロポリスに続くアドリア海にも面している、海運の要衝であった。


 元々コルフは、ティレニアとエトルリア諸侯の国境紛争から逃れてきた者たちが作った、緩衝地兼宿場町、といった程度の規模だったが、60年前にリディアが建国されると、地理的にエトルリア大陸で最重要の港湾都市へと発展していった。


 それはコルフが、イオニア海で海上貿易を行う場合、どうしても避けては通れぬ位置にあったからだ。


 そんな地政学的な理由もあり、コルフはエトルリア・ティレニア双方に配慮した共和制を唱え、やがて勇者が亜人解放を唱えるといち早くそれに呼応し、亜人代表も含めた大評議会を形成、現在では総統の下に各部族の代議員が連なる合議制を取る、人類圏でも非常に稀有な共和国となった。



 タチアナは父たちと別れると、一人裏通りをテクテクと歩いて街を取り巻く堤防までやってきた。


 夜の女性の一人歩きなど、普通なら考えられないことだが、コルフは違う。様々な人種が集う都市ならではの不文律か、それとも世界中の商船が集まる港湾都市であるからか、治安が行き届いていて滅多なことでは犯罪に巻き込まれることがないのだ。


 あらゆる犯罪や訴訟に対応するために、国は警察力と厳格な法で統治されており、その他、様々な国の国賓を迎えるために、ポイ捨てなど街の景観を損ねる行為は厳しく罰せられ、更には街中に張り巡らされた水路のお陰で清潔が保たれている。


 下水道完備のそれは大陸中を見回してみても稀有なことで、故郷の自慢の種であった。コルフは世界で最も美しい、水の都と呼ばれていた。


 今日は二つの月が上がり、夜道はいつもよりずっと明るく照らされている。


 夕暮れ時のセピアな感じも悪くないが、月の青い光に照らされた静謐な雰囲気も悪くない。


 そんなことを考えつつ、鼻歌交じりに堤防の上を歩いて行くと……前方に何やら見慣れぬ杖のような物体を腰に突き刺した男が、これまた奇妙な形をした筒を堤防の上に立て、背中を丸めながら覗き込んでいた。


 こんな時間、こんな場所で人と会うなんて珍しい……タチアナは立ち止まり、男を観察した。


 男は見慣れぬ筒を覗き込んでは、手元にある何かを引っ掻くように手を動かし、それを何度も何度も繰り返している。


 一体何をしてるんだろう? ……と思い、首をかしげながら近づいていくと、やがて男が無造作に丸めるように手に持っているのが、幾重にも束ねた紙であることに気づいて驚いた。


 あれはリディア紙だ。


 リディア紙とは、一年ほど前、突如として商人の間で出回るようになった精巧な紙のことである。それまでの羊皮紙とは比べ物にならない品質で、初めこそザラついたり黄ばんだ色をしていたりしたが、次第にその質は薄く丈夫に、そしてシミひとつ無いほど純白のものが出回り始めた。


 出処を探ると全てはリディアに端を発するのでリディア紙と呼ばれるが、その製法や出処は今を持っても判然としない。


 男はそんな高級紙に何かを熱心に書き入れているようだった。まるで取るに足らぬものとでも言いたげな、雑に扱う姿に自分のことでもないのにヒヤリとする。そんなものを一抱えほども持ち歩くこの男は、一体何者なんだろうか?


 そんなことを考えながら、その男をマジマジと見つめていたら、突然、筒を覗き込んでいる眼が、じろりとこちらを向いて二人の眼と眼が交錯した。


「87D……」


 ドキリ……と心臓が高鳴った。


 一体何を言ってるのか知れないが、やけに邪悪な響きを感じる謎の数字を呟く男を、ドキドキしながら見守っていると、男はグイッと伸びをするように背筋を伸ばして上体を起こし、トントンと腰を叩きながらタチアナをまっすぐに見つめ、


「こりゃ失敬。通行のお邪魔でしたか」


 と言って、いくらでも避けることなど可能なのに、わざわざ堤防の端に寄って、タチアナに道をゆずるのだった。


 気がつけば、性犯罪者でも見るような目つきで男を睨んでいたタチアナは、ハッと我に返ると慌てて両手を胸の前でフリフリしながら、


「いえいえ、そのようなことは決してございませんことよ。こちらこそ、お邪魔をして申し訳ありませんでした……ところで一体、ここで何をやっているのです?」


 と言って、男の持つ紙束と、堤防に置かれた筒をチラチラと目で追った。これだけの物を持ち歩いているのだから、きっと只者ではないはずだ。その正体が気になる。


 男は何でもない事のように言った。


「星を見てたんですよ」

「……星?」

「ええ。正確には月ですけどね……ご覧になりますか?」


 と言って男は堤防に設置されていた筒を指差した。


 一抱えほどの大きさのその筒は、中央付近に突き出るように覗き窓のような突起があり、そこにはガラスが嵌め込まれている。彼はそれを上から覗きこめと言う。


 月を見ると言うのに、なんで下を向くんだろうか?


 タチアナは首を捻りながらその覗き窓に目を向けると……


「これは、一体……」

「月ですよ、月。二つある内の……あっちの方」

「……月? これが? ご冗談を。これでは、ただの岩石の荒野ですわ」


 覗き穴から見えるボコボコと穴の空いた岩の塊に、タチアナは失笑した。一体どうやって描いたのかわからないが、覗き窓の中には薄っすらと光る、荒涼な大地が広がっているだけだった。


 これがあの夜空に輝く美しい月だと言うのだから、ちゃんちゃらおかしい。


 しかし、男は肩を竦めると、


「ちょっとどいて?」


 と言ってから覗き窓についていた部品を取り外し、何やらごちゃごちゃとやってから、改めて彼女に穴を覗くように指示した。


 タチアナが眉をひそめながら、再度渋々覗き込むと……


「……これは……」


 そこには先程とは打って変わって、丸い月全体をくっきりと映しだしたような、実に精巧な絵が描かれているのだった。


 タチアナは驚いて覗き窓から目を離し、実物の月と見比べた。その丸さも影の形もそっくりそのままで、まるで本当に夜空の月が手に触れられそうなところまで降りてきたかのように見えるのだった。


 覗き窓の中でうっすらと光る月は、肉眼では見えない月の輪郭までも綺麗に映しだしており、そしてそれは先程見た岩石の荒野ように凸凹として、ところどころ穴が空いている。


 これが、月? まさか、本物のわけがあるまい……しかし、一体どうなっているのか? 何が光っているのだろうか? 先ほど、この男は覗き窓を弄くっていたなと思い、タチアナが接眼レンズをグイグイと引っ張りだすと、


「わっ! ちょっとちょっと!! それ、高いんだからね!?」


 慌てた男が彼女の行動を咎めて、彼女を押し留めた。


 タチアナは唇を尖らせながら尋ねる。


「一体、どういう仕組みなんですの? この筒の中に蝋燭でも仕込んであって、影絵でも見せられてるのかしら……」

「その発想、嫌いじゃないですけどね。そんなわけないですよ。これは望遠鏡って言って、遠くの物を見る装置です」

「……望遠鏡」

「全体が光って見えるのは、本物の月の光のせいですよ。中に蝋燭なんか仕込んでないです。なんなら逆から覗き込んで見てください」


 言われて覗き込んでみると、確かに筒の中はただの空洞で、せいぜい覗き穴のある部分から何かが突き出しているのが見えるだけだった。筒の底は真っ暗で何も見えないので、きっと何も無いのだろうと思ったが、男の話ではどうやらそこに鏡が貼り付けてあるらしい……


 なんで鏡が? チンプンカンプンで首を捻っていると、男が続けた。


「虫眼鏡を通して見ると、物が大きく見えるでしょう?」

「ええ、それくらい知ってますわ」

「二枚の虫眼鏡を通して見たら、もっと大きく見えるんじゃないか? と考えた人が居たんです。で、軍に売り込もうと思って実際に作ってみたら、逆に見え過ぎちゃって天体観測くらいにしか使えなかったという落ちがあるんですけど……」


 17世紀初頭、ヴェネチア共和国パドヴァに居たガリレオ・ガリレイは、オランダで軍事目的で望遠鏡が開発されたと聞き及ぶと、その仕組みをすぐに理解し、凹凸のレンズを組み合わせた自作の望遠鏡を作って、様々な天体を観測し始めた。


 その功績によりパドヴァ大学の終身教授となった彼は、世界で初めて月のスケッチを公表、やがて天体観測への興味を月以外にも向け、ガリレオ衛星と呼ばれる木星の4つの衛星を発見するにまで至った。


 同じ頃、もう一人の天才ヨハネス・ケプラーは二枚の凸レンズを組み合わせる望遠鏡を考案し、ガリレオ式よりも倍率が高く、視野も狭くならない望遠鏡が開発されるようになっていった。


 だが……彼らが考案した二枚のレンズを組み合わせた望遠鏡は、およそ1世紀ほどで限界を迎えることになる。


 ガリレオやケプラーの功績により、ついに西方教会が地動説を認めざるを得なくなると、それまでの鬱憤を晴らすかのごとく、科学者たちは天体望遠鏡を一斉に夜空に向けた。


 その天体観測ブームと共に、望遠鏡はどんどん大型化されていき、ついには家よりもずっと大きな、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲みたいな望遠鏡までが作られるようになったのだ……いや、似てるのは形ではなく大きさの方だが。


 とまれ、しかし、そんな具合に単純に望遠鏡を大きくしていっても限度がある。


 何故なら、大掛かりになればなるほど、レンズが分厚くなっていく。すると、ある時点で対物レンズを通る光がプリズムのように散乱しだして、色の滲みが無視できなくなってしまったのだ。


 更にはレンズはガラスであるから、分厚くなればなるほど光の透過率が下がってしまい、より遠くを見たいという本来の目的を果たせなくなってしまった。


 アイザック・ニュートンはこのままでは望遠鏡には未来がないと判断し、それまでとは違ってガラスのレンズではなく、鏡を使った反射式望遠鏡を考案した。発表こそジェームズ・グレゴリーに譲ったが、実物の製作ではニュートンが勝ち、その原器を模した模造品は、現在でも大事に残されているそうである。


 仕組みは至って簡単だ。様々な発明でもそうであるが、実際に作ってみたら、どうしてそれに気づかなかったのだろうか? と言いたくなるような代物だ。


「その筒の底には凹面鏡が仕込んであって、そこに映しだされた像は反射され、レンズのように焦点を結びます。それを接眼レンズを通して見ると、遠くの物体がくっきりと映し出されるって寸法です」


挿絵(By みてみん)


 レンズを通すと光は屈折し焦点を結ぶ。ニュートンは、それと同じことを鏡を使って行ったのだ。


 鏡に光を当てれば反射するが、中央を丸く凹ませてその角度を調整すれば、反射した光を一点に集中させることが出来る。すると、あたかもレンズと同じような効果が得られ、それを対物レンズ代わりにし、接眼レンズと組み合わせて望遠鏡にしたのだ。


 レンズと比べれば研磨が楽で、大口径の物が安価に作りやすい。さらに、色の滲みからも解放される。


 そして1722年、ジョン・ハドリーが口径15cm焦点距離150cmの物を制作し、それが当時最高性能を誇る40メートル超の空気望遠鏡と同じ性能を持っていると実証されたことから、反射式望遠鏡に軍配が上がり、以降、急速に普及するようになった。


「……というわけなんですけど。分かります?」

「さっぱり、分かりませんわ」

「……まあ、とにかく、これを使えば遠くのものがよく見えるんです。信じてもらうしかないですけど」

「はあ……それで、あなたはこれで月を見てどうするのですか?」


 すると男はうーんと唸り、


「もしかしたら月面に何か人工物でも見つからないかなって思って……」

「うさぎでも探していたんですか? あれはお伽話ですよ」

「知ってますよ、本当は月じゃなくて惑星を探してたんですけどね」

「……惑星?」

「俺の予想では、太陽や月の次に明るい天体がそうだと思ってたんですけど」


 言われてタチアナは空を見上げた。月の次に明ると言うと、


「あの星のことですか?」

「いや、あれはシリウス」

「あれは?」

「あれは……確かカペラです。ぎょしゃ座の」

「では、あの青い双子星のことですか?」


 男はブルブルと首を振った。


「それも違いました。一番可能性が高いと思ったんですが」

「はあ……それじゃ、一体、どれのことです?」


 すると男は少し困ったような、疲れた表情を見せて言うのであった。


「それがね、見つからなかったんですよ……」

「はあ……無かったんですか」

「はい」

「それは困りましたね」

「……困りました」


 自分で言っておきながら、タチアナには何が困るのかさっぱりだった。だが、言われた彼は心の底から同意すると言った顔を見せると、深い溜息を吐いてから、憂いを帯びた視線を空に向けた。


 それは、たまに男たちがタチアナの気を引こうとして、わざと見せるロマンチックな演技などではなく。父が時折見せる、議会で疲れきったときのそれと似ていた。


 この、宝石を散りばめたような星空を見上げて、こんな顔をする男が居るのだなと思うと、タチアナはちょっと興味を惹かれたが、しかし、彼が探している惑星というものが一体何なのか……それがわからないのでかける言葉が何もなく、二人はお互いに何も喋らずに、ただぼんやりと一緒に空を見上げていた。


 流れ星が幾筋も夜空を駆けていく。さざ波の音だけが耳に心地よく響き、二人に会話はない。


 と、その時……


 港の方から、ジャーン! ジャーン! と銅鑼を叩く音が響いてきた。


 タチアナがその無粋な音の方へ顔を向けると、いつの間に近づいていたのか、月明かりを背にした巨漢が立っていた。彼女が狼狽して一歩後退ると、


「社長、そろそろ時間だ……」


 巨漢は、隣りにいた男にそう言ってから、手に持っていた何か円筒状のものをタチアナに向けた。


 何だろう? と思うのも束の間、突然、男の手の中で何かが眩い光を放ち、タチアナの目を眩ませるのだった。


「きゃっ!」


 突然の出来事に驚いて怯むと、前後不覚のまま足をもつれさせそうになった。重力の方向を失って、よろめきながら慌てて手でバランスを取ろうとすると、パシッとその手を掴まれ、続いてドンッと背中に何かがぶつかる感覚がして、タチアナは気がつけば男に背中を預ける格好になっていた。


「エリオスさん、いきなりは失礼ですよ?」

「……申し訳ないがお嬢さん、これも仕事なんでな。勘弁してくれ」

「一体、何なんですの?」


 目を(しばたた)かせながら、タチアナが顔を見上げると、思った以上に男の顔が近くにあって、彼女は驚いて飛びのくのだった。


 男は苦笑交じりに謝罪の言葉を口にした。


「ごめんなさい、タチアナさん。えーっと、彼は俺の護衛でして、近づいてきた人の顔を一応確認しておきたかったんだと思います。決して悪気があったわけじゃないんで、許してやってください」


 共和国総統である父の周囲にもいつもSPがついている。彼らはそれが例え娘であっても、怪しいと思ったら拘束し、徹底的に調べあげる。彼が護衛だと言うのなら、この行為は容易に理解できることだった。だから気にしていないと伝えれば良いのだが……しかし、そんなことよりも、もっと気になるものが目の前にある。


「あの光は何ですか? いきなりピカッと光りましたが……」


 巨漢は松明も、カンテラのようなものも何一つ持っていない。目が眩んだせいでよく見えないが、彼が持ってるのは何か円筒状の小さな物だけだった。突然の出来事に困惑し、タチアナが身をすくませつつ尋ねると、彼はつまらない物と言わんばかりに、あっさりと言った。


「ああ、あれはただの懐中電灯ですよ」

「懐中電灯?」

「えーっと……最近だとリディアの火とか言われてるんでしたっけ」


 その言葉を聞いてドキリと心臓が高鳴った。嘘か誠か知らないが、最近、リディアでは夜でも真昼のように輝く照明が開発され、一晩中、人々が出歩いているとか……


 大陸中の商人たちが集まって、まるでおとぎ話の不夜城のように活気に満ち溢れていると言う。


 最近ではリディア帰りの商人たちがこぞってそれを褒めそやすものだから、保守系の評議会議員の心象を著しく阻害していた。


 なんでそんなものが、ここにあるのか?


「……あなた方は一体……?」

「リディアの商人ですよ。そういやあ、まだ名乗ってませんでしたっけ。俺の名前は但馬波瑠。いや、言いたいことは重々承知してますけどね、伝説の勇者とは同姓同名の全くの別人です。あとインドとか言うな!」


 但馬波瑠? その名前は嫌というほどに聞き及んでいる。ここ数ヶ月間、耳にタコが出来るくらい聞かされた名前だった。忘れようとしても忘れられない。


 もちろん、それはかつての勇者のことではなく……


「社長、早くしないと船に乗り遅れてしまう」

「はいはい、分かってますって。では、ごきげんよう、タチアナさん。機会があればまた」


 唖然として、口を半開きにしたまま固まっているタチアナに手を振って、但馬は望遠鏡を片付けるといそいそとエリオスの後を追うように立ち去った。


 タチアナはまだまだ聞きたいことが山程あって、その背中に声をかけようと思うのだが、何から聞けば良いのか分からなくて、結局何も言えずに見送った。


 但馬波瑠とは、あの但馬波留なのか?


 リディアの火とは一体何なのか?


 何故、そんな彼がここに居るのか?


 どうして、タチアナの名を知っていたのか……自分は名乗っていないはずなのに。


 数々の疑問が渦巻く中、タチアナは何故か混乱する頭の中で、冷静に先ほど見た月の光景を思い返していた。


 あの時見た月……あれは本物だ。彼がそう言うのなら、そうに違いないのだろう。


 本当なら、あんなものを見せられても誰が信じようものか。だが、彼にはそれを信じさせるだけのものがある。既に、それだけのことをやってのけてしまったからだ。


「あれが……但馬波留」


 リディアの但馬波瑠。かつての勇者と同姓同名の男。


 そして今、コルフを窮地に立たせている、敵であった。


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― 新着の感想 ―
[一言] レンズは、中心付近では、像がボケないが、周辺を通った像はボケる。これは、光の波長によって屈折率が違うためと、記憶している。ちなみに、色収差。
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