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故郷

 インペリアルタワー前の中央公園では未だにアトラスたちが戦いを続けていた。アーサーに追い散らされたエルフが最後の悪あがきのために、魔王の元へ続々と集結していたのだ。


 ベネディクトの親衛隊と剣聖の弟子二人がいるため当初は人類側が押していたが、それも時間が経過しエルフの数が増えてくると、流石の剣聖の弟子たちも苦戦を強いられ始めていた。しかも彼らは怪我を負って気を失っているエリオスを守りながら戦っていたのだ。


 彼らの戦いが激しくなってくると、駐屯地を制圧していた降下部隊と、アーサーが引き連れてきた騎兵隊も騒ぎに気づき、応援を寄越してきた。その間、後方から森のエルフ残党を掃除しながら続々と上陸部隊が到着しており、リンドス周辺には万を超える軍勢が集まりつつあった。


 応援に駆けつけようとする大陸軍と、それを阻止しようとするエルフとで、ローデポリス市内はあっという間に戦火が拡大し、街の至る所で戦いが起こった。せっかく綺麗に残されていた町並みは破壊され、銃撃が壁に穴を空けていく。


 その光景を見ていたフランシスは苛立たしげに叫んだ。


「ええいっ! アーサーはまだか!? このままだと街が破壊し尽くされるぞ!!」


 アーサーがアンナを追いかけてインペリアルタワーに入っていってからかなりの時間が経っていた。その間、エルフが乱入しないように彼らはこの場を必死に守り続けていたが、そろそろ限界が近かった。


 彼が建物に入ってから、激しい閃光が二回ばかり上空を飛んでいったのを見た限り、階上では激しい戦闘が行われていたようだが、それもパッタリと止んで、今は信じられないほど静かだった。


「アーサー、無事なのかしら……さっきからマナの動きが感じられないわ」


 アトラスが不安そうに呟く。


 インペリアルタワー内には、アーサー、アンナ、リーゼロッテ、クロノア、そして魔王と、世界最強クラスの魔法使いが5人も居るはず。それなのに、ここまで何も感じられないのは不気味だった。


 動きがないということは勝敗が決したということだろうが、だったら何故ここまで何の音沙汰もないのだろう。最悪の事態を想定してアトラスが眉根を寄せる。


「大丈夫、きっとすぐ帰ってくる。アーサーさえ帰ってくれば、こんな敵など物の数ではない。もう少しの辛抱だ」


 盲目的にアーサーの勝利を確信しているベネディクトが二人を勇気づけるように断言した。普段から反発しているフランシスも、どことなく自分がそれを期待していることを感じていた。


 そして、そんな彼らが勇気を振り絞って最後の抵抗を続けている時だった。


「大輪のバラを咲かせよ、オートクレールッッ!!! ……っえ!?」


 三人の中で中央を任されていたベネディクトの魔法が突然止まってしまった。彼は真っ青になりながら、


「どうした!? 何故応えてくれない、オートクレールッ!」


 何度も剣を振るったが、聖遺物はもう彼の詠唱に応えてくれない。


「ベネディクト様っ!!」


 彼の様子がおかしいことに気づいたベネディクトの親衛隊が、咄嗟に彼の前に躍り出て、ヤケクソに銃を乱射した。


 するとたった今まで壁のように彼らの前に立ちふさがっていたエルフたちが、まったくの無抵抗のまま血しぶきを上げて倒れていったのである。


 決死の覚悟だった親衛隊員が狐につままれたようにぽかんとしている。


 何が起こったのか? 戸惑いながら戦い続けていたアトラスが、ハッと気づいたように叫んだ。


「フランシス! 聖遺物が……」

「……ああ、ただの剣になっちまったみたいだ。どういうことだ?」


 と、突然、彼らの頭上に影が差した。


 それは影というような規模ではなく、気が付けば辺りはすっかりと暗闇に包まれており、上空には満天の星空が輝いている。


 アトラスたちは混乱した。確かにさっきまで日没が近かったが、こんな急に真っ暗になるわけがない。そう思って戸惑っていると、更に予想外の出来事が起きた。


 なんと、東の空から朝日が昇ってきたのである。


 それも今までとはまるで違う、若いアトラス達は見たこともないような眩しい陽光を目にして、彼らは戦うことも忘れて思わずそれに見入ってしまった。


 東の空が紅に染まる。鮮やかに空を染めながら、徐々に姿を現す朝日が、くっきりとインペリアルタワーの長い影を作った時、その最上階のバルコニーに一人の男が現れた。


 大陸軍の面々は、それを手をかざして眩しそうに見上げた。


 するとその影は、一本の幅広の剣を高々と掲げて、街の隅々にまで聞こえるくらい大きな声で叫んだのだった。


「聞けっ! たった今、魔王は勇者アンナ・ミンストレルの手によって打ち倒された! これによって悪は滅び去り、エルフは魔力を失い、我々は本物の太陽を取り戻した! 勇敢なる我が同胞たちよ! 誇るがいい! 君たちの努力が実り、人類は勝利したのだっっ!!!」


 アーサーの掲げたエクスカリバーに陽光が反射する。


 その眩しい光が、見上げる全ての人々に届いた時、誰からともなくあがった歓声が、まるで押し寄せる波のように街中を埋め尽くした。それは地響きのように街全体を揺らし、ビシビシと肌に突き刺さってくるようだった。


 アトラスとフランシスは顔を見合わせると、緊張の糸がぷっつりと切れてしまったのか、二人揃ってその場に腰を抜かした。お互いに背中を預けながら、最初は放心しているように無表情だったが、徐々にこみ上げてくる喜びに堪えきれず、気が付けば二人して叫び声を上げていた。ベネディクトとその親衛隊が、そんな二人の元へ駆け寄ってくる。


 エリックとマイケルは街が歓声に包まれると、暫く何も出来ずに真っ青になっていたが、すぐに気を取り直すようにお互いの肩を叩きあい、


「さあ、坊っちゃんを迎えに行こうぜ」

「坊っちゃん、俺達が居ないと何も出来ないからな」


 そう言って、どちらからともなく歩き出した。お互いに一度も顔を見合わせることは無かったが、お互いにどんな顔をしてるかは容易に想像がついた。だから足並みをそろえて、付かず離れず、彼らはただまっすぐに歩いていった。


 ウルフは遠い上陸地点で空の様子が変わったことに気づくと、全てが終わったことを察して、その場に跪いては魔王のためにただ祈りを捧げた。せめてその魂が安らかに逝かんことを、彼は一心不乱に祈り続けた。


 アーサーは人々が歓喜に酔いしれている姿を満足そうに見つめたあと、少し寂しげに瞼を閉じてから部屋の方を振り返った。


 謁見の間は焼けただれた肉片が散乱して酷い有様だったが、そんな中で一箇所だけ綺麗に片付いた場所があった。魔王はその中心に、まるで眠るように横たわっていた。その体には彼の羽織っていたマントがかけられており、リディア王家の紋章が描かれている。


 アーサーはその穏やかな死に顔に向かって、深々とお辞儀をしたあと、アンナの姿を探した。だがもう謁見の間に彼女の姿はなく、それがアーサーとアンナの……友達との最後の別れとなった。


 アンナはアーサーが勝利宣言をしている最中に、父に別れを告げると謁見の間から去った。アンナにとって父は空想上の音楽家であり、魔王であり、肉塊であり、キュリオだった。実際、コンピュータ上に作られた古代人の意識でしかなかった彼にとって、肉体なんてものはあったところで意味を成さない。


 アンナはノロノロとよろけながら、無駄に長い15階建ての階段を降りていった。1階まで降りてくると、玄関ロビーは剣聖とクロノアの戦いでボロボロに破壊されていた。


「剣聖様……師匠……」


 彼女はそのボロボロに壊されたロビーの中で、彼女の師匠を探した。ずっと嫌いな相手だったが、今は彼女がどれだけ苦しい思いをしながら戦い続けていたかが分かるような気がした。だから謝りたかったのに、彼女はもうどこにも居なかった。


 師匠を探し、アンナがタワーから外へ出ていくと、英雄の帰還を待ちわびていた群衆に、彼女はあっという間に飲み込まれた。アンナは抵抗もなく彼らに揉みくちゃにされると、どこを向いていいか分からず、ただまっすぐ空を見上げていた。


 太陽を取り戻した世界は真っ白く輝き、どこもかしこも光で溢れている。だが、ここにはもう彼女の居場所はない。歓喜の渦の中で人々は彼女のことを英雄と讃え、そして魔王を悪し様に貶した。それがもう彼女には苦痛でしか無かった。


 そして人類は英雄を失った。


 それは本当は魔王と呼ばれていたことを彼らは知らなかったのだ。

 

********************************


 それから数年が経過した。


 太平洋を一隻の船が航行していた。レムリアを出て赤道上を西進した船は、太平洋へ出ると西南西へ舵を取り、何もない大海原を迷いなく進んでいった。


 実のことを言えば誰も通ったことのない航路だったが、彼らが迷いなく一直線に進んだのはわけがあった。


 人類が魔王に勝利した日、インペリアルタワーの中に駆け込んできた王国近衛隊はそこで前皇帝ブリジットとアスタクス方伯の養女アナスタシアを発見、ポッドの中で仮死状態であった彼女らを保護した。


 何をどうやったかはさっぱり分からなかったが、彼女らはポッドから出されると自然と新陳代謝を再開し、およそ1ヶ月後に目覚めた。


 しかし、目覚めたは良いがアナスタシアには辛い現実が待っていた。


 彼女が目覚めた時には、全てのことが終わっており、彼女が愛した魔王はもうこの世に居なかった。悲嘆に暮れる彼女は、更に恩人である方伯が亡くなっていることを聞かされた。


 アスタクス方伯ビテュニア選帝侯ミダースは、大陸軍が魔王を討伐した知らせを受けた翌日に、まるでその魔王の後を追うかのようにぽっくりと逝ってしまった。戦勝の祝賀ムードの中で、それまで全くそんな素振りを見せなかった彼があっさり死んでしまったことを、アスタクスの人々はとても悲しんだ。だが喪が明けるとすぐに生前の彼が懸念していた通り、アスタクスはその後継を巡って内部分裂を始めた。


 ほんのつい昨日まで、人類は一丸となってエルフと戦っていたにも関わらずである。


 それも実に嘆かわしいことであったが……この後継者争いにアンナが巻き込まれた。


 何しろアンナは、今となってはリディア王と共に魔王に止めを刺した英雄であり、殆どの魔法使いが能力を失った中で、尚も魔法を使い続けることが出来る稀有な存在だったのだ。


 月面セレスティアの基地が稼働しなくなった後、聖遺物は意味を成さなくなったが、剣聖の弟子たちはマナがある限りはまだ戦えた。


 この神秘性を利用しない手は無いと、アスタクス方伯の後継者たちが彼女を取り込もうと躍起になったのだ。10年前、母を亡くした彼女を魔王の娘だからと忌避したくせにである。


 しかし、リディア王アーサーがトリエル辺境伯と約束した通り、エトルリア大陸の不正を正すべく秘密裏の調査を行った結果、シルミウムで攫われた亜人達は、かなりの人数がアスタクス貴族に流れている事が判明した。そりゃ、捕まえたのはシルミウムのゴロツキでも、金を持ってるのはアスタクスなのだから、そう言う結果になったのだろう。


 アンナはこれに激怒すると、放逐されたサリエラと共にアスタクスに反旗を翻した。


 そして彼女は二代目勇者を名乗り挙兵すると、エトルリア大陸に取り残された亜人達を解放するため戦い始めたのである。


 時を同じくして、故郷を奪還したリディア王はかつての帝国領、レムリア、ブリタニア、カンディアの独立を認め、ガッリア大陸にある二カ国だけをリディア王国と改めた。


 尤も、カンディアは父の領地であり、他国と言ってもゆくゆくは併合されるはずだろうから、要はレムリアを国家と認めたことに意味があったのだ。レムリア大統領はそれに敬意を表して、独立国家でありながらリディア王を君主と認める同君連合を宣言、それにコルフ、イオニアが続くこととなる。


 そしてアスタクスが混乱を始めると、生前の方伯が予言した通り、フリジアがこの動きに呼応し独立を宣言、リディアへ秋波を送り、アスタクスを巡る後継者争いはいよいよ激化していった。


 そして数年後、アーサーはリディア王としてまたガラデア平原を踏むことになる。


 彼は王国の貴族制を廃し、広く庶民からも人材を募った。それはエトルリア大陸に根付いていた古い貴族社会を刺激することになり、そして、かつて孤児であった少女を妻に迎えたことで、大陸の貴族との対立が避けられないものとなっていったのだ。


「古き慣習はこの俺が終わらせてみせる……ベネディクト、フランシス、ついてこい!」


 だが若い王に迷いは無く、そんな彼を支える優秀な部下たちが居る限り、リディア王国は常勝にして不敗である。


「アーサー王に続け!」


 そんな号令と共に、今日も先陣を切る英雄王を追いかけ、リディア王国の軍勢がエトルリアの地を駆けていった。


 人類が真の平和を手にするまで、まだもう暫くの時間がかかりそうである。


 しかし、心配はしなくても良いだろう。アーサー王が居る限り、この世に悪は決して栄えない。彼には人々にそう信じさせる何かがあった。それは多分、この世界の礎を築いた、古代人たちの祝福に違いなかった。


 さて、そんなエトルリア大陸の不貞貴族から亜人を解放したアンナであるが……彼女はアスタクスの後継者争いなどは眼中に無く、後を古い友人に任せてエトルリア大陸を去った。


 メディアでは相変わらず人間不信の亜人たちが暮らしていて、彼らは続々と増え続けるガッリア大陸の人間に不安を抱いていたのだ。


 そこで女王ジュリアは亜人達を集めると、人類と決別すべくメディアを去る決意をした。ジュリアを慕う少数の元孤児とセレスティア人を連れて、彼女はガッリア大陸を離れ、人の居ない土地へ移住しようとしたのである。


 アーサー王は亜人の保護を約束してくれたが、もはやそういう話ではないのだ。


 しかし、そうは言ってもどこへ行けば彼らは安心出来ると言うのか。広いレムリアの奥地にでも行ってひっそりと暮らそうか、それともガッリアの森のど真ん中か。いっそ未知なる大陸を求めて船を漕ぎ出そうか。


 そんな彼らが針路に迷っていた時、ジュリアのビジネスパートナーであるアナスタシアが、行き先が決まらないなら自分が決めたいと言い出した。彼女は魔王が死んだ後、アスタクスには帰らずメディアに来た。どこへ行っても魔王が悪く言われてしまうこの世界が、彼女にはもう苦痛でしか無かったのだ。


 それでどこへ行きたいのか? と尋ねると、彼女は言った。


 かつて、魔王は行きたい場所があると言っていた。それは遠い海の向こうの国だけれど、きっとその場所ならみんなが安心して暮らせるんじゃないか。彼女がそう提案すると、亜人達はこぞって是非そこへ行こうと喜んだ。


 こうして行き先が決まった一行は、レムリアの貨物船を改造した移民船に乗り込み、大海原へと漕ぎ出した。船員はアンナ、アナスタシア、そしてアトラス。あとはジュリア達メディア人である。


 リオン博士は最後の亜人としてレムリアに残ると言っていた。アナスタシアの義弟なのだから、一緒に行かないかと誘ったのだが、彼はレムリアには兄と母がいるからと言ってそれを辞退した。兄は大統領のことだとして、母とは一体誰のことだろうか。


 アトラスはランに追い出されて同行することにしたらしい。15年ぶりに再会した両親は年甲斐もなくラブラブで、見てるこっちの方が顔が熱くなる始末だそうである。アトラスがそんな父親に自分も甘えたいなと指を咥えて見ていたら、母におまえはアンナの護衛にするために産んだんだから、きっちり働けと言われて家から蹴り出されたそうだ。要は、邪魔すんなと言うことだろう。


 そんな渋々参加したアトラスであったが、彼は筋骨隆々逞しくてキャラがジュリアと被っているからか、意外なくらい亜人にモテた。もしかしたら彼の子孫が、これから向かう新たな土地で繁栄していくのかも知れない。


(おか)が見えるぞー!」


 レムリアを出たら赤道を西に進み、やがて太平洋に入ったところで西南西に針路を取った。船は嵐に遭遇することもなく、順風満帆に進み、そして半月が過ぎた頃……見張り台に立っていた船員が叫んだ。


 アナスタシアにベッタリのアンナは、彼女の手を取ると並んで甲板に出てきた。再会したアナスタシアは十年前に別れた時のままで、二人並ぶと親子と言うよりまるで姉妹みたいだった。彼女は未亡人と言ってもまだまだ若く、大陸に残ればきっと男たちが放っては置かなかっただろう。しかしもう、彼女は生涯誰かを愛すことは無いだろう。彼女はそう言う恋をした。その愛の結晶がアンナなのだ。


 陸に近づいてくると甲板からでもそれが見えた。アンナは双眼鏡を覗いてその島影を見つめた。


「わあ、思ってたより大きいね。大陸かな?」


 するとアナスタシアは頭を振って、


「ううん。島だよ。先生がそう言っていた」


 島とは言ってもブリタニアみたいに大きな島で、全景が見えるわけじゃないらしい。彼女らはその島の真ん中らへんに到着したようで、どのくらい大きな島なのか、まだその全貌は良くわからなかった。


 ただ、そこには変わった形の大きな山があって、丁度春が訪れていたのか、一面の花が咲き乱れていた。


 大きな木々のさきっぽに、小さなピンク色の花が咲いていて、それが風に吹く度に舞い散る様は、まるで夢でも見ているかのように美しかった。


 アンナは感嘆の息を吐いた。


「へえ~……面白い形の山。綺麗な花。気に入りました」

「うふふ、それは良かった」

「ねえ、お母さん。ここは何ていう島なの?」

「それはね?」

 

挿絵(By みてみん)

 

『このロディーナ大陸から南西へ向かうと、オーストラリアという大陸が有り、さらに西へ進めばインドネシア、ポリネシア、フィリピン、台湾を通って沖縄諸島をたどり、日本列島はその先にある……


 ただ平和で、取り立てて面白みもない国だった。狭い国土の中で人がひしめき合ってて、便利な暮らしの中で人々は飽食に明け暮れていたけど、誰一人としてそれを実感することはなく、みんなどこか疲れた顔をしていた。今思えば、糞みたいな国だったけど……


 帰りたい……帰りたいなあ……帰りたい』


(玉葱とクラリオン・完)

お疲れ様でした。本編はここで終わりですが、あと一話だけ続きます。

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― 新着の感想 ―
ああ、リオン君にとって母はシモンのお母さんだったんだね…アナスタシアはずっとお姉ちゃんだもんね 親父さんやシモンを生き返らせなかったのはその死に敬意を払ってたからなのかな
[気になる点] リオン博士の母ってアナスタシアじゃなかったっけ? 大統領夫人のことを母って呼んでるのかな????
2021/07/20 19:57 退会済み
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