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本への憎しみ
今日から冬休みだ。
ななみと会わなくてすむのがいい。
俺は今、ベッドで寝転んでいる。
すると、ドアがガラッと開き、ななみが入ってきた。
「!!?」
「いや~暇だし、来ちゃった☆」
「なにが来ちゃっただ!ここ2階だぞ!?」
「楽勝。」
「で、何の用だ?」
「はい、これ。」
そういってぽす、と新しい本を置いた。
「これは・・・」
「私の本『嗚呼、愛しき先輩ラヴ』だよ」
「もしかして・・・俺、この本の人物だったの!?」
「うん。でも完結したから。」
「そうか!(嬉泣)よくやった、ななみ!!」
「でしょー。でもね、次の小説もあるから」
「え」
ななみは嬉しそうにまた2階から飛び降りた。
「ちょっ・・・危ないって!ていうか、本を置いておくなーーーーーーー!!!」
BL小説の苦しみは・・・まだまだ続く・・・
END