第3話、出会い
desutoroiyaです。
感想欲しいです。
一言でもいいのでお願いします。
第三話
俺は今空を飛んでいる。
なぜ?っと問われても俺にもよくわからない状況だ。
少なくとも丸腰でスカイダイビングを楽しんでいるわけではない。
そう、こうなっているのもあの神さまと名乗るやつのせいなのだ。
「絶対にぶん殴ってやる。」
だが、まずはこの状況を何とかしないといけないわけであって
殴る殴らないはあとで考えよう。
アホなこと考えてたら結構距離が近づいていた。
「どうすんだよこれ!!何とかって無理だろこれ!!」
やばい落ちる。
何とか川とかを探したが見渡らない。
このままじゃ死ぬ!!そう頭に過った。
そのときだった。
「ごめんね~間違えて~出すとこ間違っちゃった。テへェ(笑)」
神さまの声だった。
「笑ってんじゃね~よ。どうすんだよこれ!始まって即終了か!?」
「大丈夫、大丈夫~安心して落ちてってよ~」
「安心できね~あんたの発言自体が、信じられね~んだよ!!」
「え~~だって、神さまだよ?100%信じられるじゃん」
「そういうしゃべり方が、信じられんから言ってるんだよ。」
「まあ、がんばってね~」
突然話を切りやがった。
「おい!?」
しゃべってるうちにもう地面がそこにあった。
「や、やば!?」
咄嗟に顔を腕をクロスした。
「「ドゴッーーーー!!!!」」
そして落ちた。
耳鳴りがとてもひどい。
だが、全身の痛さは何もなかった。<PBR
周りを見渡してみると、土煙だった。
「なんもみえね~よ」
しかし、本当に無事でいられるとは
曲りにも神さまなんだな~と思った。
「ちょっと失礼ね~ちゃんとした神さまですよ~と」
急に入ってきた。つうか、俺の考えたことがわかるのかよ。
「おい、さっきも説明せずに落としやがってもっと穏便にできね~のかよ」
「なにいってるの?穏便だよ~チョー穏便」
さぞ不思議とばかりに、返事が返ってきた。
もうどうでもいい。こいつとしゃべってたらキリがない。
突然神さまが言った。
「そろそろ、神さまの仕事に戻るね~」
「お、おい!ちょっと待てよ!!」
あっという間に、声が消えた。
「なんなんだあいつ」
とにかくまずは、状況確認からだ。
あちこち触って確かめた。
「体は無傷だな、あとは、まわりはっと。」
土煙も晴れて、周りが見えるようになった。
俺を中心に小さなクレーターができていた。
「改めて思うと、よく生きてたよ。」
俺は、何とかクレーターから這い上がると、周りを見渡した。
森の中だった。
「まあ、上空から森しかないってのはわかってたからな~」
改めて見てみると、森しか見えない。
「はあ~~~、どうすんだよこれから・・・」
黄昏てみたが、解決するはずもなく時間だけが過ぎていくだけだ。
「そういえば、神さまから変なやつもらってたっけな」
そういうと、ポケットから、妖精を取り出した。
「おい、まだ寝てんのかよ。起きろよ。」
「ふぎゅ~~~」
なんかちょっと潰れているような・・・ウン、気のせいだ。
「おら!さっさと起きろ。」
指で往復ビンタした。
「痛い!やめて!痛いから!」
「お、やっとお目覚めか~」
俺はビンタをやめた。
すると妖精がこちらを向き、
「おい、てめぇ~あたしの顔に傷がついたらどう責任とってくれんだ?あぁ?」
「・・・」
なんか印象が違うんだが気のせいだろうか?
「聞いてんのか?それともアホなのか?」
なんかとてもムカつきます。
「チィッ、これだから、若いもんは」
お前何歳だよ!!
ってツッコんだら負けだろうか?
がまんしようなんか知らんが、俺にも悪いところもあったはずだ。
穏便に話を持ち込もうと話をしてみる。
「さっきは悪かった。なかなか起きないから、つい」
「つい、で許されると思うなよこのボケ!!」
思いっきり顔面殴られたが、それほど痛くない。
しかし、口悪いな~俺が言うのもなんだけど・・・
最初の可愛い声はなんだったんだろ?
それはさておいて、話を進めなくては、夜になってしまう。
「まあそれはおいといて~君、お助け妖精なんでしょ?だったら町まで案内してよ。」
なるべく優しく話しかけた。
「あぁ?知るか自分で探せ。」
もう殴っていいよね?
神さまといい、こいつといい俺の周りは変なやつが多すぎるぞ。
いや、神さまがろくなやつじゃないから、こいつもろくなやつじゃないんだ。
それなら納得だ。あの神さまだからな~性格もゆがむだろうな~
そんなこと考えつつ、ポケットを探った。
「ほ~ら、飴ちゃんだよ~もし言うことを聞いてくれたら、あげちゃうよ~」
物で釣る作戦に変更。
「そ、そ、そんなもんで、私が釣られると思うなよ。」
そう言いつつも、目がちらちらとこちらを見ている。
よし、あと一息だな。
「なんだいらないのか~じゃあ食べちゃおっと~」<PBR
そういって飴ちゃんを袋からだし、食べようとするふりをした。
すると、
「わ~~~!!ダメ~!食べちゃダメ~~。」
泣きながら、俺にしがみついてきた。
「なんだよ、協力してくれないんだろ?」
俺はそれを見て、ニヤリと笑った。
「協力するから、私に飴ちゃんちょうだい。」
ひくひくと、泣きながら、そう言ってきた。
「え?でもさっきは協力してくれなさそうなこと言ってたけどな~~飴どうしようかな?」
などといたずらっぽく言ってみたら、妖精が完全に泣いてしまった。
ちょっとやりすぎちまったか?、だんだん罪悪感が湧いてきた。
「ったく、最初からそう言えば済んだろうが。」
飴を、妖精に手で渡した。
「ありがと~」
やばい、可愛い。こんないい顔できるんだな~
わあああ、俺は何考えてんだ!
相手は妖精だろ俺は人外に興味はないはずだ!!
と、心の中で叫んだ・・・
「私、実はいうと、な~んにも知らないの。」
そう言いながら両手で飴を持ちなめていた。
「お前がいる価値ね~じゃね~かよ!!」
叫ばずにはいられなかった。
「でも、羽があるから上から様子は見られるよ。」
「本当か!?ならさっそく見て来てくれ。」
「わかった~」
そういうとふわりと妖精は上昇した。
少し待っていると周りを見てきた妖精が降りてきた。
「どうだった?」
「う~ん、見た感じ周りに町はなかったよ」
「そ、そうか・・・」
万事休す。
このまま野宿か~できなくはないが経験上あまりいい感じはしない。
なんせここは世界が違うのだから。
どんな野生の動物や虫がいたもんじゃないからだ。
食べれる物だって俺がいた世界とは違うかもしれない。
「とりあえず、歩くか~。」
立ち上がり、歩こうとしたとき大きな声が聞こえた。
「キャ~~~~」
叫んだ方からすると結構近い。
俺はダッシュした。
すると、前の方からこちらに走っている女の子を発見した。
後ろにはオオカミが数匹いた。
「キャッ!?」
女の子は足を躓いてしまった。
それを見逃さなかった狼たちが一斉に飛びかかってきた。
「間に合え~~!!!」
俺はなんとか女の子を抱え、避けた。
「あぶなかった~おい大丈夫か?」
お姫様抱っこした状態で顔覗き込んだ。
「わ、私は大丈夫です・・・。」
ちょっと顔が赤いがまあこの様子だと大丈夫だろ。
狼たちを見た。ざっと5匹か・・・。
5匹程度なら・・・問題ないな。
「立てるか?」
「はい」
そういうと俺は少女をおろした。
「ッツ!?」
少女はよろめいた。
「どうした!?やっぱり怪我してたか?」
「大丈夫です。気にしないでください。」
そういうと、笑顔で答えた。
不意に狼たちが、襲ってきた。
「空気読めね~やつらだな!!」
俺は、狼の顔面を殴り、流れるように横から来たやつを回し蹴りを食らわした。
ほかの狼たちが倒されたのをみて、後ずさった。
「どうした?もう終いか?」
俺はこっちにこいっと手で挑発した。
狼たちは本能的に勝てないと判断し
一目散に逃げてった。
「ふぅ~、いっちょ上がり~」
俺は後ろに振り向き、少女を見た。
「ケガ見せてみろ。」
「え?」
俺は少女のところによると
「どこが痛いんだ?」
「えっと・・・、右足を少し捻ったみたい。」
そういうと、俺は右足をみた。
「たしかに捻挫してるな。早めに処置した方がいいな。」
おれは、どうするか迷った。捻挫の初期は冷やした方がいいっと、師匠が言ってたっけ。
この近くに川があればいいんだが、とにかく探してみよ。
「ちょっとまってろ。」
そういうと、俺は立ち上がり、ポケット探った。飴ちゃんが出てきた。
飴ちゃん?おお、その手があったか。
「おい妖精。」
「その呼び方いや~名前つけてよ~」
名前つけろって名前なかったのか道理で名乗らなかったわけだ。
「う~ん、アリスでどうだ?」
なんか妖精っぽいから。
「アリス、アリスうん!!いい!!ありがとう~」
適当につけたのは黙っておこう。
本人はすごくうれしそうにしているし。
「それより、飴あげるから、川がないか見て来てくれないか?」
「え!!飴もらえるの!!」
「見て来てくれたらな」
「わかった~見てくる!!」
そういうとすぐさま空へ飛んで行った。
すると、突然声をかけられた。
「あの~、いったい誰と話していたんですか?」
「ん?今、ようせ・・・」
待てよ。少女は妖精が見えていないってことにならないか?
なんせ、俺の周りをうろちょろとしてたんだから気づくはずだ。
なのに聞いてきたっということは、見えていないっと結論は出るわけで、
「いや~最近独り言多くて~」
あははと、笑ってごまかした。
「あの!言うタイミング逃してしまったので今言いますね。」
そう少女は真剣な顔になり、
「先ほどは本当にありがとうございました。あなたがいなければ死んでいました。
何かお礼がしたいのですが・・・」
「いや、俺は何もしてね~よ。ちょっと体を動かしたようなもんだし。」
俺は、ありがたい言葉を丁寧に断った。
「そこを何とか本当にお礼がしたいのです。いえさせてください。」
すごい剣幕で迫られたのでついうなずいてしまった。
「わあ!ありがとう~」
「ただいま~」
するとアリスが返ってきた。
俺は小声で
「どうだった?」
「あったよ~私に付いてきて」
「でかした。報酬の飴ちゃんを提供しよう」
そういって渡した。
アリスはそれを受け取り嬉しそうに舐めていた。
「飴が空を飛んでます!!」
少女は驚いていた。
そうだった!!見えてなかったんだ~。
「こ、これは、そう、ハンドパワーだ。すごいだろ俺!!」
「ハンドパワー?よくわからないけどすごいです。」
何故か拍手をもらった。
「まあそれより近くに川があったから、そこで冷やそう。」
少女を背負って川まで歩いた。
川につき、少女の足を水に浸した。
「ッツ!!」
「我慢しろ。ちょっと時間経ったから治りが遅くなりそうだな~。」
突如背後から気配がした。
俺は咄嗟に、戦闘態勢に入った。
「ど、どうしたの?」
「気配を感じた。」
「「ガサガサ」」
確かにいる。しかも嫌な気配だ。まるで生き物ではないような感じだ。
「バサッ!!!」
そして、そいつの姿が現れた。