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第1話、記憶

第一話




俺の名前は早乙女さおとめ 真志しんじ


おれは、夢を見ていた。小学生のころの夢だ。


一人の少年が、泣いていた。そう、自分だ。


まわりには、複数の同い年が囲っていた。




「おい、おとめ、ほんと、おまえって、弱虫だよな。すぐに泣いてさ~、女みたいだな~」


囲っていたなかでも、一際大きい存在が、こっちにきた。


「立てよ。まだ遊びは終わってね~んだよ。」


俺は胸ぐらをつかまれた。


「何とか言えよ!!」


「!?」


拳が飛んできたのを、咄嗟に腕を交差し、目を閉じた。




「こら~~~、いじめるな~~~!!!」


大きい声でこちらに走ってきた。




「げ、出たよ。凶暴女。おい、逃げるぞ。」


リーダーが合図すると、みんなは一斉に逃げた。




「待ちなさい!!!」


叫んだが、あいつらが止まるはずがない。




俺の隣まで来て止まり、


「まったく!!!、あんたも、そんなクヨクヨしないの、男の子でしょ?」


この、気の強そうな女の子は、名前は[川島 葵]、俺の幼馴染である。


髪の色は、青色で、瞳も、青色。


ポニーテイルをしている。




「うるせぇよ・・・構うんじゃねょ・・・」


俺は、顔を抑えながら、立ち上がった。




「ちょっと、助けてあげたんだから、お礼ぐらい言いなさいよね。」




「うるせよ!!!」


俺は、走り出した。


がむしゃらに、走った。




「ちょっと!?待ちなさいよ!!」


無視した。だんだん、声が遠くなった。




俺は自分が嫌いだった。弱くて何もできない自分に・・・


変わりたかった。何もかも、自分という存在を。




途中で雨が降ってきた。


それでも俺は走った。




その途中で俺は転んだ。


くやしかった。涙が全然こらえきれなかった。




「こんなところで泣いていたら車に引かれますよ?」


女の人に、突然声をかけれた。


「うるせぇよ、俺の勝手だろ。」


差し伸べてきた、手をどけ、俺立ち上がろうとした。




「あらあら~、足けがをしてるんじゃないですか?」


前触れもなく、俺の脚を掴んだ。




「な、今、何が起きたんだ!?」


あまりに突然だったせいで、何が起こったのかわからなかった。




「ふふ、これぐらいなら、絆創膏で大丈夫そうね。」


と、ポケットから絆創膏を貼ろうとした。




「なにかってにしてんだよ!!」


そいつを突き飛ばしたはずだった。


突き飛ばす感触がなかったのだ。




そこには、誰もいなかった。


いや、正確には俺が突こうとした場所に今までいた人物がいなかったってことだ。




「もう、転んでけがをしないようにね。」




俺が突こうとしたさらに向こうにいた。


そして、俺は、はじめて、女の人の顔みた。




すげー美人だった。子供の俺でもすぐにわかるぐらい。




「じゃあね。」


笑顔で去ろうと、したのを、俺はとっさに叫んだ。




「俺、俺を、弟子にしてください!!」


美人だからとかじゃないからな。








そして、俺はこのとき、自分の人生が180度変わった。








高校生になったばかりのころだ。


俺の第二の人生が変わるきっかけとなる事件が起きた。




俺は、師匠との出会いで、変われた。


そう、あの出会いがなかったら、俺はたぶん、自分が嫌いで仕方なかったと思う。


だが、今は、自分に対してそうでなくなっている。


ほんと、すごい変わりようだと、我ながら、笑えてくる。


師匠には感謝しきれないほど、たくさんあるのに、


修行中の出来事だった。突然いなくなったのだ。


最初は放心状態だったが、師匠の言葉を思い出し、冷静を保てた。


でも、さすがに、これは、焦ったよ。


周りを確かめ、置手紙があることが、確認できた。


それを拾い上げ、読んだ。




「「今これを、読んでいるということは、私いなくなったということですね。


でもね、シンちゃん、悲しまないで、私は、たぶん旅に行ったのだと思ってくれたらいいわ。


だから、安心してね。またどこかで会いましょ。」」




「・・・」


師匠と出会って、まず最初にしたのが、


この人、かなりの気まぐれ屋なのだ。


だから、どこかで生きてるだろうと、判断した。


だが、いろいろあったが、こんなことは、初めてだった。


それ以降、連絡が一切取れずにいる状態だ。




「まあそのうち、連絡あるだろ。あの人気まぐれだし、」


と、俺はこれから通うことになる学校に、歩いていた。




「やっほ~~、葵さん登場だよ!」


思いっきり背中をたたかれた。




「~~ッ!?」


言葉にならない痛みがあった。


そう、この世で一番会いたくない相手が来た。


こいつを見ると、惨めだった自分を思い出してしまうからだ。


こいつは、親切心でやってたつもりだっただろうが、


俺にとって、惨めにしかならなかった。


昔のことだ忘れよう。そう心で決めたはずだ。


そう気合を入れ、その人物、に返事をした。




「朝から、背中を思いっきりたたくのやめろよ。メチャクチャ痛いんだぞ。」


「何言ってんのよ。あんたがよわっち―からでしょ。」


俺の堪忍袋が一気に切れそうになった。


落ち着け俺、ここでキレても、意味がない。


俺は、変わったんだ。もう昔と違うんだ!!




そう自分の中で、呟いた。




「何ぶつぶつ言っての早くいこ!、遅刻するよ。」


俺の手を持ち引っ張った。




その時だった。




キキィ―――!!!


「あぶない!!!!」


すごいブレーキ音と、大きな声が聞こえた。


俺はそれを見るや、全力で走った。




「ちょっと、シンジ!!!!」


おれを必死に止めようとしたようだが、俺はもう止まらない。




「間に合え~~!!!」


俺は何とか、飛びついて、子供の背中を押した。


これで、何とかなっただろ。次は俺だ。


突き飛ばしたはいいが、どう見てもこの態勢は、動けん。


俺は来るべき衝撃に耐えるべく、頭を抱え、備えた。


全力で、目を開け、トラックとの衝突を判断しようとした。そのときだった。








あと数センチのところで、急に目の前が真っ白になった。














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