キング・オブ・トロール 勇者と山の巨神
間の134
監督ミケル・ブレネ・サンデモーセ
脚本アレクサンダー・カークウッド・ブラウン/エスベン・イェーガー
CASTヴェビヨン・エンガー/マッズ・シェーゴード・ベテルセン/エリアス・ホルメン・ゾーレンセン/エイリ・ハーボー/アラン・ハイド/他
2017年 ノルウェー
ノルウェーのトロールはデカくて醜くて恐ろしい。デザインが秀逸。
同じトロールでもスウェーデンのムーミンとは違います。
中世が舞台だが、トロールや魔物は迷信と思われてる。
とある小国の姫は、好きでもない王子と結婚させられるのがイヤで森に逃亡。
この国では18歳以上で結婚しない姫は、山の魔王に連れさて妃にされて一生こき使われるという伝説があった。
婚約者の王子は彼女を見つけ出し王になろうと企んでた。で、部下と山に捜索に。
主人公は、山に住む貧しい一家の三男坊で、嘘つきで怠け者と嫌われていた。
留守番をしていた主人公はトロールの出現で家を火事に。
トロールを、またいつものウソとあきれる兄たち、父親もさすがに家が焼け、亡くなった母親の画も焼け、目をかけていた末息子にキレてしまい家を追い出す。
森に逃げた姫を探し当てれば賞金が出ると知った兄たちは、捜索に出る。
主人公も仕方なく兄たちに合流した。
主人公は森で助けた魔女に魔法の地図をもらいトロールを斬れる神剣の場所探すのだが……。
こういうストーリーなので、普通の貧乏兄弟の三男坊が神剣を手に入れ勇者に……。ならないんだよね。でも、主人公だから。
まあ勇者らしいキャラはいないが優しい出来の悪い末っ子が活躍するいかにもな中世昔話。
思ったほど悪くなく、森に住む長い鼻の魔女とか、黄金のリンゴを使って婿探しをする森の魔女三姉妹とか、キャラ不気味で、ダーク。
結婚をことわられた王子は意外とワルで、こいつは絶対トロールに殺られると思ったら、別の罰が。
主人公たちはめでたしめでたしのハッピーエンド。後味良しの一作でした。




