串カツと言えば大阪ですが
大昔から、そう私が物心ついた時にはすでにあって賑わっていました
とはいえ、場所は梅田・・・つまり大阪のキタのエリアなので、それほど行くことも無かったのですけどね・・・
地下鉄御堂筋線の梅田で降りて、地下街を歩きJR(当時は国鉄)大阪駅へ向かう階段を上がるそのすぐ左手前にあったお店
椅子は一切なくお客さんはひたすら立ち食いで並んでいるのですが、白い暖簾がちょうど頭から上を隠しているのではっきりは見えない
お客さんはほぼ男性・・・のイメージしかないですね
そして職業もいろいろ、スーツ姿のサラリーマンから、スポーツ新聞やら競馬新聞らしきもの持ったおじさん・・・一見立ち飲み居酒屋の普通の風景のようにも思いますが、なんと時間は平日の真昼間なのです
生ビールをうまそうに飲んではりますが・・・いやぁ、明らかにスーツ姿の貴方は今仕事中ちゃうの?
なんでここで酒飲んでいるの?
そして、上手そうにかじりついておられるのが、串カツなんですよねぇ
そりゃ生ビール飲みながら串カツ食べるなんて最高ですがな!
でも、平日の昼間にスーツ着てここにいるかい?
それともスーツが普段着で、休みの日でもネクタイ締めて着るのですか?
まあ、業界によっては休日はそれぞれですからね・・・
しかし、いつ横を通ってもこの風景が目に入るので、いやいやおかしいやろ?それ・・・
この駅構内からの登りの階段出口の手前にある串カツ屋さんはいつも大繁盛で、大阪の文化とまで言われていました
また、場所が地下鉄からJRへ乗り換える通路にあるのですから、誰もが目にする風景だったのです
それ、通行人の中で仕事関係で見られたらまずい人もいるんちゃうの?
なんて、勝手に心配していました
しかし、私は入ったことがないのです
いつも一列で一杯に並んではりましたしね
ところがこんな名物のお店に大阪駅前地下道拡張のために大阪市から退去を求められる日が来たのです
2014年9月末とのことです
お店は納得せず、大阪市、阪神電鉄、阪急電鉄を相手として2015年2月9日に大阪簡易裁判所に代替え店を求めていましたが・・・
結局、お店は2015年6月まで営業し、無期限休業に入ったそうです
大阪市も名物のお店だとの認識があったのでその日まで営業を黙認していたらしいです
このお店が無くなることはマスコミにも大々的に取り上げられました
多くの人から頑張って営業を続けてくれとの声援もありました
今は通路が拡張されており、知っている人だけが「ここにあったんやで!」と思いながら横を歩いていることでしょう
しかし、平日の昼間に仕事中であろうスーツ姿のサラリーマンらしき人が、串カツを食べながら生ビールを飲むなんてすごいよなぁと今でも思っています
このお店もキャベツ食べ放題でソースの二度付けは禁止やったんやろうなぁ・・・
うわぁ!串カツが食べたくなってきました・・・もちろん生ビールのジョッキを傾けて喉を潤しながらね・・・何やかんや言っても私も普通のおっさんですのでね(笑)