第96話 アイドル文明!!
歌って!!
戦って!!
アイドルになれ!!
想いはムゲン
未来的スターーーート
圧巻のライブは終わりライブ会場は歓声と拍手で包まれた。
ダイバーアリーナ127。あの初ライブのお祭り以来噂は広まり、ユリとサティたちは、このグレーピーの街でその存在を知らないものはいないまでになっていた。
ギルド長フドウの決定によりユリたちの曲【DIVER-117】はダイバーギルド117の公式テーマソングになっていた。フドウの秘蔵の音貝に新たに封印、録音されたユリたちの曲、アイドル部117の曲【DIVER-117】。ギルドのロビー、査定待ちの休憩スペースでいつでも流れているその曲はダイバーたちの耳を伝いダイバーたちの口を伝いどんどんグレーピーの街を染め上げて行った。
サティは元々美しい銀髪の受付嬢として有名であったがあいづるになりその勢いは何倍にもパワーアップしたようだ。アイドルのお祭りLIVEはグレーピーの街に浸透していきアイドル部117の異世界でアイドル文明を起こす目標は達成されつつあった。
ライブ後のステージ裏、ダイバーアリーナ127の行き止まりの中部屋。そこで話をしているいつものメンツたち。
「でだ、この世界ではこの世界の曲で勝負したいってわけだがユリ」
「はい部長」
「そんなもんはどうでもいい」
「はい部長」
「ファン、客を飽きさせたらアイドルは終わりだ、チケットは紙屑だユリ! サティさん!」
「はい部長そのとおり」
「はい部長さん……」
少し困った表情をしつつも返事をするサティ。
ユリと部長は異世界からやって来たことそれをサティにアイドル活動をしていっている最中のある日に打ち明けた。
サティは驚いた顔をしつつも、頭で自分なりに解釈しこの世には無かったあいづる文明のフィルターを通してその事実を受け入れ現在に至る。
「神近は怒るかもしれないが……この世にいないアイドルの話をしても仕方がない」
「部長それ神近死んだみたいになってますよ」
「神近さん……どのような方、あいづるなのでしょうか? 先輩あいづるの曲を勝手に歌うのは少し申し訳ないですね……」
「あぁー、大丈夫ですサティさん。アレ私の曲なんで、それに神近は先輩と思わなくていいです私の後輩ですし、サティさんの方が電撃圧倒的に先輩っぽいです。私にとっても」
ユリはクールな顔で神近を下げに下げ言い放った。
「は、はぁ……。変わったお方なのでしょうか。会えるのをたのしみにしておきます」
ユリのクールトークの勢いに戸惑いつつも少し微笑みを見せるサティ。
アイドル神近、一体どのようなヤツなのだろうか。この世界には存在しない置いていかれたアイドル。その物語が今後語られることはあるのだろうか。




