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第88話 実はだね!!

 ダイバーギルド117ギルド長室。部長はいつものようにその渋いコーヒー色の部屋でギルド長と話し合うことになっていた。今回は部長がギルド長から呼び出されたようだ。



「実はだね部長くん」


「なんでしょうかギルド長?」


 グレーピーコーヒー、このグレーピーの街のオリジナルブレンドのフルーティで渋く甘く苦い安らぐ味のコーヒーをいただきつつ話し合っているふたり。



「ピアニックドラゴンがね」


「はい。あ、ガブガブされちゃったとか!? すみません!!」



「いやそうじゃない! 大人しいもんさ。なんとピアニックドラゴンがね……歌をうたっているようなんだ!!」


「え!」


「そのだね……」


「あああああああああああそうかああああ!!」


「部長くん!?」


 急に大声を張り上げた部長にギルド長はびっくりした。


「いえ、すみません!! そうか……そうだった……しまったああ……」


「部長くん知っていたのかね?」


「え、あはい少し……」




「ハハハハ、それは話が早い。そのだねピアニックドラゴンをね、その部長くんのお祭りに出してみるのはどうかと思ってね!! ギルド職員たちもその歌を作業中や休憩中に聴いて気に入っているようだ」


 

「え、ええええ!!」



「そんなに驚くか部長くん!?」



 あまりの驚きで乱した息を、少し整えた部長は言った。


「いえ、すみませんギルド長!! まさかそれはご自身で!?」


「そうだが? 私も歳だが頭のアイディアぐらいはまだまだ自信があるぞ部長くん」



「ま、まじかぁ……!!」


「マジだ部長くん?」



「じゃあその……ギルド長のその案なんですが──────」


 ギルド長の示した案に乗っかりちゃっかり改造しある案を提案した部長。



「グレーピーおどろきな案だが……ユリくんとうちのサティくんが? 歌を?」


「ギルド長にもぜひ」


 ギルド長は少し部長の目を見つめながら。


「……よし分かった。聴かせてもらおう!! そのグレーピーミステリアスな案を!! 部長くん!!」



(会場が完成したらこちらから後でお祭りで歌を流すこと、アイドルのLIVEステージを提案するつもりだったが……ふっ、俺の考えつくことなんて)



 アイドル部117は異世界でのLIVE開演に向け大きな一歩を大きくジャンプして踏み出していった。

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