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第86話 マイク!!
ユリと部長の異世界生活31日目。
ここは古民家何かが新しく発明される場所である。
ここで新たに開発された仄かに青く光るダンジョンの壁に塗るための、光を遮ったり通したりOFFとONの性質を持つ黒い塗料は、ギルド職員たちの手により大部屋の魔法の石のパネルの箇所以外の壁に塗られていた。
そして今日、新たな魔法アイテムがここでまた生まれようとしていた。
「マイク? 声の音を増幅させたい?」
「はい……なにかそういう魔術あるかなぁって!」
(やべえ完全にユリが言い出すまで忘れていたぜ……くそっマイクがなきゃアイドルは戦えない!!)
「魔力伝導率の良い石に風のいたずらの刻印をきざめばいいわね」
「風のいたずら……。できるんですか!」
「ええ、簡単よ子どもの遊びレベルだわ」
そう言うと部長にすばやいウインクを魅せたぜんおね。
「うおお、ほんとありがとうございますぜんおね!!」
(よっしゃーーーー助かった!! これでユリにしれっとなんとか顔向けできるな……!! てか俺この世界でぜんおねに頼りすぎでは? 今度何かお礼すべきか……)
「ふ、なつかしいわね……」
風のいたずらの刻印、故郷の遊びを思い出したのだろうか。彼女は少し懐かしみかなしげな表情をしていた。




