第84話 工事!!
超激レアダンジョンの調査と並行して行われているのは部長が交換条件としてギルド職員たちに手伝わせている光り輝く魔法パネルのお祭り会場もといアイドルのLIVE会場設立工事であった。
「それはそこに、そのパネルは床にはめてください」
ギルド職員たちにサティが手ぶりや指も使い指示をする。各々の魔法で石のパネルを浮かし壁に設置したり、石を削り取りなめらかに仕上げたり、風魔法で辺りの床の掃除をしたりと異世界ならではの工事現場風景になっていた。
その風景を遠目から見つめているふたり。
「こんな大がかりすごい…………部長は指示しないんですか」
「俺がやるよりサティさんに任せた方がギルド職員もいい思いするだろ」
「なるほど」
「なにより俺なんて新参者で男だからな」
「部長のファンもきっといますよ」
「いるとうれしいが異世界で嫁もらってもな! こっちの世界までついてくるのはアイドルだけでいいぜ」
「部長……アイドル中毒ですよ」
「ハッハハハ、伊達にアイドル部の部長やってないからな!」
苦笑いしていたユリが真顔にすっと戻り急にぶち込んできた。
「ほんとは指示できないだけとか」
「……ハハ。ユリ……何事もプロにまかせるのが一番だ!!」
LIVE会場、アイドルのステージは部長の頭の中を飛びだしその荒さを多くの人たちの手で磨かれ色付けられ着々と形を成していった。




