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第60話 温泉はアイドル!!

 アイドル部117がやってきたのは【だいぶの湯】のグレープ塩温泉だった。


 【グレープ塩温泉】ぶどうを塩漬け発酵させたやつを店主が遊びで混ぜていたら何故かいい感じの温泉になってしまった。まりょくと疲労回復効果があり肌にも髪にもやさしく血行もいい感じに整うオールマイティー温泉。風呂に浸かりながら食うグレープあんこ饅頭はやばすぎるぐらい旨い。



 【だいぶの湯】女湯(貸し切り)



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「はぁ……ふぅつかれたーー!!」


「ユリさん長時間のダイブお疲れ様です」


「あぁいえ。お疲れ様ですサティさん、ほんとお疲れだとおもいます!」


「ふふ、ええお疲れです」


「今回のダイブ。色々お話したいことはありますが……ピアニックドラゴン……。ユリさんあいづるとは一体? 不思議なチカラをお持ちなのですね」


「えっと……あはは。ピアニックドラゴンは電撃でした!! アイドルはまぁ……ただのアイドル……です。あはは、私のファンってスライムみたいな菌とかドラゴンなのかな? あはは」


「ふふ、ユリさん私もユリさんのふぁんですよ?」


「あ、いやこれは……すみませんサティさん。サティさんは特別!!」


「ふふ、ありがとうございます。……あいづる、あいづるの歌、大変素晴らしい歌声ですユリさん。深緑の女王、より素晴らしいです」


「ええ!? いやーそれはさすがに、ファン贔屓と言うか……あははありがとうございます」


 グレープ色の湯に浸かったふたりに、良い間がながれた。



「そうだサティさん……。一緒に歌います? ……しょう!」


「私がいっしょに?」


「えっと、アイドルの歌はファンも一緒に歌うところがあるので……その練習に付き合ってくれたらぁ……って」


「なるほど! あいづるのふぁんは一緒に歌えるのですね素晴らしいです!」


「え、あぁはい!」


「ですが私は歌をうたうということをやってこなかったものですから……お役に立てるのでしょうか?」


「歌なんて全然余裕です! 誰でもできます歌うだけなんて。ピアニックドラゴンみたいに私の真似をするだけで大丈夫です!」


「はぁはい。ピアニックドラゴンみたいに?」


「あ! ……すみませんサティさん!! その……とにかく歌いますおしえます!」


「ふふ。では教えてもらえますでしょうか私にも、歌を」


「はいまかせてください! んんウッ! では……」





らーらー素潜り海の中ー♪


トンネル抜けて 青く光る


────────────♪



 温泉場、部屋内に響き渡るアイドルたちの楽しげな歌。



「おお、サティさんアイドル超えてる!!」


「え、ユリさんそのような。あいづるは」


「いやほんとに電撃エンジェルそよかぜボイスです。その辺のアイドル相手じゃないです」


「ふふ、もうやめてください。お褒めになるのが上手ですね。それに歌など初めてですよ私は?」


「初めてでそれって……異世界、すごすぎる……」


「……イセカイ? 私、なにかやってしまったのでしょうか?」

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