第6話 サティ!!
ダイバーギルド117を出てサティの道案内でサイホの服屋へと向かうことになった部長とユリたち。
その道中を歩きながらユリがサティにひとつ尋ねた。
「サティさんは服が好きなのですか?」
「はい、まあ好きと言っても職業柄ですかね」
「たしかにその緑の制服は大人っぽくて素敵ですね」
「ありがとうございます部長様……さん。……しかしユリさんのあいづる衣装には衝撃を受けました。世界がひっくり返ったような……その、すみません変な表現を」
「ハハ、いいですよ。まさに世界がひっくり返ったようなもんですから。ナイスワードセンスですサティさん!!」
「は、はぁ……お褒めいただきありがとうございます部長さん。それにユリさん本人も大変可愛らしいですね」
「え!? かわいい?」
「そうだろ! ユリはアイドルだからな」
「あいづるですか?」
「あぁ、アイドルだ。まぁ言うと容姿のとりわけ良い人間のことだな、アイドル」
「部長! ハードルを!」
「なるほどあいづるにあいづる衣装……! 大変可愛らしいユリさんのための大変可愛らしいあいづる衣装なのですね」
「そうだ! サティさん! まさに容姿の良すぎるユリのためのアイドル専用装備だ」
道中の部長とサティのやり取りを聞き顔を少し赤らめるユリ。そしてマンガのように両手で顔を隠し覆い。
「なにこれ……恥ずい……」