第55話 交渉バトル!!
部長とサティVS小悪魔の精霊の交渉バトルは始まっていたが……。
「くっそ食いもん全部持ってかれそうだな」
「ふふ、お腹が減っていたのでは」
むしゃむしゃと自分の身体より大きいやわらか乾燥グレープ入りドーナツに齧り付く小悪魔の精霊。部長が手に持ったもうひとつのドーナツの穴を通り遊び始めたりやりたい放題だ。
「アレ部長?」
「ユリ……とピアニックドラゴンか……」
泉の部屋に繋がっている唯一の通路から現れたユリとピアニックドラゴン。仲良く散歩しているような雰囲気だ。
「はいピアニックドラゴンが喉が渇いたみたいなので」
ピアニックドラゴンがユリより先に泉の部屋へと導かれたように進入していく。
「ピアノって喉乾くんだな……」
「てかナニココ電撃綺麗!!」
泉の美しい光景に手を広げ口を開け目を輝かせるユリ。深呼吸をし爽やかな風を中に取り入れる。
「ふぅ……良い空気。……部長……それは?」
小悪魔の精霊がなおも飛びながら部長が手に持ったドーナツの穴をくぐり飽きずに遊んでいる。
「精霊らしい」
「精霊……」
勝手に首を下げ尖った口を突っ込み泉の水を飲み始めたピアニックドラゴン。
「これ飲んでいいのか?」
「はい回復効果があるので。ありがたくいただきましょうか」
小悪魔にドーナツをそっと手渡した部長。喜んで受け取った小悪魔はその重い輪を持ち上げられず地に降下していった。
泉の前に来て手でその水を汲み口にしたアイドル部117。
「ぷふぁ! 神秘的に美味いな!」
「ぷふぅ! 神秘的電撃おいしいです!」
「ぷふぃ! 神秘が押し寄せてきますね!」
自然と笑顔になる神秘を味わったアイドル部117のメンバーたちはいい笑顔をしている。
「まとめると神秘の水だな」
「部長……それです!」
「ふふ」




