第51話 アイドル!!
後方から部長とユリの元へと駆けつけてきたサティ。
「部長さんユリさんお見事です!」
「あ、サティさん。ハハやりました」
「名勝負でした、盾をチャージしてはいましたが割って入るのは無粋と思いすみません!」
「ハハそうでしたか!! いやーこっちこそまた待たしてしまってすみません、ハハハ」
アイドル部117の立てた作戦ではサティが隙をつきドゥリーマーレーザーでピアニックドラゴンを狙撃するというものだったが……部長とピアニックドラゴン、その美しく熱い戦いに割り込むのはダイバーとして無粋だと感じたのだろう。
「トゥットゥルトゥットゥラ……♬」
戦いに敗れ地に伏したピアニックドラゴンが翼の鍵盤で鳴き声のメロディーを奏でる。
「部長、この子……」
「あぁ、これしか知らないようだな……。ダンジョン暮らしだ無理もない」
ユリはダメージを負って動けずにいるピアニックドラゴンに少し歩み近寄った。
「らーらー 素潜りうみのなかー」
静かに熱いアオい歌声が聴こえてきた。
「……トゥットゥトゥラララ♬」
「生きてゆくの まだまだー」
「トゥトゥルトゥトゥトゥラララ♬」
ピアニックドラゴンはそのアオい歌声を真似奏でる。楽しげなメロディーがダンジョンに響き渡り部長とサティの耳に届けられる。
「これは……歌!? ユリさん……あいづる……?」
「ふっ。アイドルか」




