第42話 アイドルヒール!!
ミノタウルスたちが石像のバリケードを踏み潰し破壊し通路を窮屈そうに横に並び部長の元へと迫る。
「おい、でけぇファンたちよアイドルとのバトルだぞ、一列に並べよ!! 」
先に接近してきた赤いミノタウルスの巨拳が部長に振り下ろされた。
「でりゃああ」
部長の黒い旋風が赤のミノタウルスの巨拳を弾き飛ばす。自慢の巨拳を弾き返された赤のミノタウルスは身体を少し後ろにのけぞった。
「パワーはこっちのが上だな」
今度は接近してきた赤と緑の左右からの巨拳の連打が部長を襲う。
「だらだらだらああああああ」
黒い旋風部長無双が赤と緑の巨拳をぶっ叩き弾き飛ばしまくる。一進一退の攻防、いや部長無双が赤と緑の巨人たちを圧していた。
「ヒール! ヒール! ヒール! 部長肩は?」
この敵の連打は部長の肩がヤバイと悟ったユリが絶妙なタイミングで部長に後衛、遠隔からヒール、癒しの魔法をかけた。
「さんきゅーユリ! アイドルヒールで万全健康だ! アレはまだ要らないぞ? だらだらだらああああ」
「ぐぴぴのぴ……はい部長!!」
ユリはまりょく回復効果のあるグレープグレープ天然水の入ったボトルを飲みながら部長へ返事をした。飲めるときに飲んでまりょくを回復する、このダイバーたちの教えを異世界トラベラーであるユリは自然と身につけていたようだ。
「部長さん」
「大丈夫です任せてください。赤と緑のファンくんたちぃ!! いい加減一列に並ばないとご退場、光に還すぞ!!」
赤と緑のミノタウルスと黒い旋風部長無双の激しい攻防はつづく。




