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第19話 ビギナー!!

 異世界での一日を終え、青々と光り続ける天の新しい朝。古民家を出てダイバーギルド117、サティの元へと訪れた部長。



「またダイブされるのですね」


「しばらくここで生活しようと思いまして、俺たちもそこそこにはヤレるのでやはりダイブするしかないかと。またお世話になりますサティさん」


「はいいつでも頼ってください。……あの、部長さん、ドロップアイテムなどを収納する術はお持ちですか?」


「あー、いや……今回は……じゃなくて、ないです……ね。まぁ次からは大きなリュックとか買って持ち帰るようにします」


「そのリュックは誰が?」


「えっと俺か、ユリ……」


「いけません部長さん!」


「えあ!?」


「私の受付としての勘ですがおふたりとも本職のニハコビストじゃありませんね?」


「に、にはこびすと?」


「荷を背負い食料やダンジョンのドロップアイテムなどを運ぶことを専門とした者のことです。荷を運ぶことに関したスキルを持った者が多いです」


「な、なるほど……。でも戦闘は俺でなんとかなるだろうし」


「いけません! ダンジョンに潜ればいつ何が起こるかわかりません。ユリさんを狙ってくる狡猾なモンスターが現れる可能性もあります」


「は、はぁたしかに! すみませんサティさん、言う通りです! ユリに万が一のことがあったらいけませんからね! そのニハコビストを探して雇うようにします」


「はい、それがよろしいかと……ところでこんなサービスもありますよ」


 

 受付のサティが部長に手渡した一枚の紙。



「……びぎ、ビギナー限定ダイバーギルド職員付き添いコース?」


「はい、ダイバーギルド職員はみなここより下、ある程度の階層を踏破できる実力を持っています。職員がビギナーダイバーに付き添い一緒にダンジョンを攻略するビギナー限定のサービスになります」


「これは……でも俺たちビギナー? か」


「ふふ、その辺りは私の裁量ですね。ここだけの話……当たり外れのある野良のニハコビストを雇うよりもダイバーギルド職員を雇った方が信頼も実績も安心感も段違いです。料金面も揉めることはなくお得になっております」


「なるほど……! それは利用させてもらうしかないですね! サティさん手続きよろしくお願いします。何から何まで本当にお世話になってます!」






「ふふ、はいではただちに私も準備して来ますね。荷は私に任せて下さい」


「え、はい? あの、ええ!?」


「他の職員が忙しいみたいなので私が対応致します。ユリさん部長さんよろしくお願いします」


「えハハ、ぜひともよろしくです!!」

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