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第15話 古民家!!
「ここか……!」
慣れない土地を地図を頼りに目的地まで歩いてきたふたり。臙脂色の屋根が特徴的な大きな木造りの古民家がふたりの前に見えた。
「立派ですね!」
「そうだなユリ……。ほんとうに無料でいいのか? まぁとりあえず中に入るか」
簡素な鉄の門戸を開け木のドアの鍵をガチャリと開けた。
玄関からすぐに二階への階段が見えた。誰の趣味であろうか焼き物の壺やネコ科の何かを形取った置物、エメラルドに鈍く輝く石や様々な小物が部長の腰ほどの高さの棚に飾られていた。
「なかなか良い趣味だな」
「なんか温かみと不思議さのある良い雰囲気です部長」
玄関に靴、ブーツを脱ぎさっそく一階の木の床のリビングらしき部屋でくつろぐふたり。
「はぁ……冒険だったなユリ」
そう言うなり、仰向けで大の字に寝転がった部長。
「フフ……冒険でしたね」
同じく、その冷たい木の床に大の字になったアイドル。
「……お茶でも入れるか」
「はい部長。お願いします」
「ふっ。急にアイドルになるなよ。じゃなんか買ってくるぜ俺もくつろぎたいしな。休んでろアイドル」
「あはは、はい部長」




