第14話 地下アイドル!!
「部長本気ですか!?」
「あぁ、本気だユリ。ここなら俺たちの世界よりアイドルで戦える」
「いやいや部長。この異世界じゃまず楽器が……」
「ドロップするらしいじゃないか。それにしんりょくの女王の歌にもピアノの伴奏の音が聴こえたな。音楽をたのしむ下地は十分あるってことだユリ」
「でも……受け入れられますかねアイドル?」
「難しいだろうな」
「ええ部長……さっきのヤル気は」
「ハハ、そうだなユリ。まぁ俺たちだけじゃ難しいってことだ。しんりょくの女王たしかに天才ではあるが、この世界にはまだそれしかないってことだ。彼女の悲しいメロディーと歌声は素晴らしいが、俺たちが全く真逆のことをやればその歌のチカラをフルに利用できるってわけだ」
「……なるほど……でも、そんなしんりょくの女王様に喧嘩を売って大丈夫ですか……部長?」
「ハハハ、まあ大丈夫だろ!! ユリ、ミュージシャン同士遠慮する必要はない!! ましてやこっちは底辺地下アイドルなんだからな! 女王様もそんなのに構ってられないだろ」
「て、底辺地下アイドル……」
「ふ、まぁとりあえずやってみなきゃ何も始まらない。アイドル文明はじめるぞユリ!」
「……は、はい部長。でも私、地下アイドルは……音楽性の違いが……」
「ハハハ、まあダンジョンだけに地下かなって。ふつうにアイドルやるぞユリ!」
「もう! なんですかそれ。……はい部長!!」




