第12話 歌!!
「ところでサティさん。このセカ……いやここで流行っている歌や音楽はありますか?」
「……歌はありますが、音楽そういったものはもっと深い階層で楽しまれているものとは言われていますね。何分そういった楽器がかなりドロップしづらく、出回りづらいもので」
「……そうですか」
「歌の方は、深緑の女王と呼ばれている方が歌われています」
「しんりょくの女王……?」
「はい、ギルドにもひとつ音貝があります。それに封印されているのが深緑の女王の歌です。よろしければ聴かれますか?」
「はい、ぜひともお願いしますサティさん」
「この世界の歌……気になりすぎる……部長」
一行はダイバーギルド117へと向かい目的地へとたどり着いた。サティはギルド受付の奥の扉から出てきてその音貝を部長とユリたちの元へと持ち運んできた。
【音貝】両手で運ばないといけないほどの大きさの螺旋状に渦を巻いた巻き貝。サティは軽々と持ち運べたようだが……。白と茶色の混じったような部長たちの世界でもよく見かける色合いの貝。貝の空洞部分は白と茶色の蓋をするように閉じられているようだ。
「ではいきます」
サティが魔力を流し込むと白と茶色の蓋が開かれ音が流れ出した────────。
「これが……しんりょくの女王か……」
「……部長これ、すごく良い!!」
「ふふ、それは良かったです」
深緑の女王。この世界に広まっている歌。その実力、歌声とメロディーはユリと部長たちの心にどう響いたのだろうか。




