シンデレラの魔女になりたい!
初投稿で誤字脱字や急展開など、訳が解らないところが多いとは思いますが楽しんで読んで頂けると幸いです。
誤字脱字報告ありがとうございます!直させていただきました!
昔から、女の人を見るのが好きだった。恋愛対象は男の人なんだけど......綺麗な女の人を見ているとそれだけで楽しくなってくる。
いつか……私は魔女になりたいな。シンデレラを変身させて王子様との恋を助ける。そんな魔女になりたい。
私、セルフェ・ミリシア3歳。
テンプレの如く前世の記憶を思い出しました。
いや、何これ。何故こんなことになっているのだろうか。確か、いつものように出勤して……
あ、信号無視して来たトラックにはねられたんだった! 日本にはトラックにはねられると転生する決まりでも有るのだろうか……。
狼狽えても仕方ないし、自らの状況を確認しなければ。
確か……自分はアルレス王国侯爵家、ミリシア家の長女として生まれたはず。
……確実に日本、と言うか地球じゃない!
ネットで噂の[異世界転生]とか言うものなのは明らかだ。
「どうすれば良いのよ……。」
思わず口から一言溢れてしまった。メイドさんからは奇妙な目を向けられた。
あれから3年程経った。時の流れって早いね。
セルフェとしてそれだけ過ごせばこの世界のことも色々分かってきたみたい!
この世界には……魔法が存在するんだ! すごいテンプレだね!
この世界の魔法は大きく分けて「属性魔法」と、それ以外の「特殊魔法」が存在する。
私は5歳の時に【木属性魔法】を発現した。
親には相当喜ばれた。
そう言えば私の家、ミシリア家は国に4つある侯爵家の中でも商売、物流を担っているらしく商人や職人が沢山来る。
許せないのがメイク用品が乏しいことだよね。アイライナーもマスカラも無い。これは作らねば。
あ、思わず熱く語ってしまった。
しかし、私はこの世界で魔法よりも凄い発見をしてしまった。
この世界……美形が多い。
更に8年経ちました。中々に濃い日々を過ごしてます。
家柄を利用してメイク用品の開発・改良の毎日!
私は前世から大手化粧品会社に勤めていたからその辺の知識を活かせることができた。
グッジョブ私!
その他にも御婦人のメイクや衣装相談、髪型の提案などをして、ついたあだ名が「美の魔法使い」
……凄く盛られているような気がする。まあ、それだけ私も腕を上げたのかも!
ポジティブに生きないとね!
さて、14歳になった私。国立魔法学園に入学する事になりました。
魔法を発現した人はみんな14歳になるとこの学園に入るらしい。
正直、魔法なんて学ばなくともメイク道具の開発で生きていけるが……入学したからにはやりたい事がある。
それは……年頃の女の子を私の力で可愛くして、恋のお手伝いをする事!
凄く素敵じゃない!? 人の恋路のお手伝いが出来るなんて!
行動は迅速に。学園の校長に直談判、学園内にあるサロンの1角を私に使わせてくれるように説得!
こういう時にあだ名って効力があるよね。快く承諾してくれた。
この学園には貴族も多いのでこういうサロンが設置されている。やったね。
そんなこんなあって私がるんるん気分であるいていると、
「まあ、あの子また殿下に近づいてらっしゃるわ。なんて図々しい。」
「本当にそのとおりだわ。殿下の他にも様々な男性に媚びを売っているとか。平民のくせに、立場をわきまえ無いのかしら。」
なんて話しが聞こえて振り向くと、そこには殿下と仲の良さそうに話している美少女が。
そう言えば私と同学年にこの国の王太子様が入学して来たんだった。
興味無さすぎて忘れていた。
隣の子は確か……ああ、思い出した!一時期話題になった珍しい平民からの入学生のフィリル様だった。なんだか恋人みたいな二人だなぁ。
……あれ? 王太子って婚約者いなかったっけ?
入学から数ヶ月経った。
私のサロンは大繁盛。こういう時にあだ名って効力があるよね。(2回目)
今日は学園でパーティーがあって、それに向けいつもよりサロンは忙しい。
3人目のお客様のメイクを終えて、4人目の方が入ってき……
すっごい美少女来た。
「初めまして。私はアイーダ・フィリベールよ。今日のパーティーに向けて、殿下の隣にいても恥ずかしく無いように化粧をして欲しいの。」
アイーダって……王太子の婚約者じゃないか! 凄い大物来ちゃった!
もう、私が何もしなくても輝かんばかりに美少女!
艶の良い金髪に知的な瞳、大人っぽい魅力が漂っていて素敵!
この前の殿下と話していた子も美少女なんだけれども、可愛い系って感じで私はアイーダ様の方が好きだな。
思わず私の方が、この美貌を潰してしまわないか緊張してしまう!
平然を装って…メイクを施していく。
「はい、終わりましたよ。いかがですか?」
「なかなか良いじゃない。流石ね、ありがと う。まるで魔法のようね。貴方のメイクの腕は素晴らしいわ。」
褒められちゃった!良かった、上手く出来て。アイーダ様が退出ほっと胸を撫で下ろす。こんなに緊張したのはいつぶりだろう。
……もうこんな時間!パーティーがそろそろ始まっちゃう!もうサロンに来る人はいないみたいだし片付けして早く行かなきゃ!
片付けを終えたらもうパーティーが始まっている時刻だった。やばい!
急いでパーティー会場に向かうと騒動が起きていた。
人混みの中心を見ると、そこには王太子がフィリル様を守るように立っていて……少し距離を置いた場所にアイーダ様が青ざめて立っていた。
「アイーダ・イディスリット!おまえは嫉妬に駆られフィリルを傷つけようと手下を放った。未来の王妃にあるまじき行動だ!おまえとの婚約を破棄させて貰う!」
……何言ってんだこの王太子。
「そんな、誤解ですわ。私は何も致しておりません。どうしてそんなことを……」
「誤解な訳は無いだろう!
パーティーが始まる1時間前に皆が準備で忙しい中でタイミングを計り、フィリルに人通りのない廊下に来るよう言いつけた!
そこに待機させておいた殺し屋にフィリルを襲わせようとした!
少し私が来るのが遅れたらフィリルは今ここに来ることは出来なかった!そのとおりだろう?」
「私、確かにあの時アイーダ様に呼び出されましたわ。
ちょうどパーティーが始まる1時間前、贈り物を用意したからとにかく廊下に来るようにと。はっきり目の前で仰せられました。」
会場がざわつく。でも確かその時間って……
「あの、すみません。その時間アイーダ様は私のサロンにいらっしゃられてましたよ?」
『え?』
このタイミングはまずかったかな?でも本当のことを言わないと!
「だから、パーティーのちょうど1時間前アイーダ様は私のサロンにいらしてたんです。確か……殿下の隣にいても恥ずかしく無いように化粧をして欲しいと言っておられました。一体どういう事ですか?」
殿下方は私の突然の証言に戸惑っているみたい。
「そう言えば私もアイーダ様がサロンにいるのを見ましたわ。」
一人の令嬢が声を上げる。
「フィリル様ははっきり言っておられましたよね、『パーティーが始まる1時間前、廊下に来るようにと。はっきり目の前で仰せられました』と。矛盾しているのでは?」
「ちょっと!アイーダの側近は全て買収したんじゃなかったの!?」
「フィリル!それを言っては……」
こいつらもしかしなくても阿保なんじゃないかな?私はそう思う。それを大声で言ったら終わりだよね。
「待ってください殿下、買収とはどういう事ですか!?」
「待ってくれ、これは何かの間違いだ。そうだ!アイーダが俺たちを嵌めたんだ!そうだそうに違いない……」
「見苦しいぞ、おまえ達。」
ざわつく会場に響く威厳のある声。振り返るとそこには……
「どうしてここに!?父上!」
「王様!?」
……ちょっと待って急展開過ぎない!?そこにいたのはこの国をまとめる王様だった。
「この国の将来を作る者達を見に来ていたのだ。しかし何だこの有り様は!始めから聞いていたが自らの婚約者を罠に嵌めようとしたのか!」
「違うのです父上。これは……」
「一体何が違うと言うのだ。フィリルとやらは確かに買収と言ったぞ!
目先の色恋に走り健気にお前を思う婚約者に罪を着せようとするとは!
お前は王太子失格だ!王位は第二王子に継がせる!
王家の顔に泥を塗ったのだ!」
「そ、そんな……」
「待ってください!そんなのあんまりではありませんか!」
「フィリルと言ったか。お前も罰を受けるべきだ。お前達はそれだけの事をしたのだ。其方はこの学園を退学とする!」
「お待ちください!そんな、こんな事が……」
悲しみに暮れる殿下とフィリル様。
パーティー会場の皆は、突然の出来事に着いていけず混乱している。
でも、当然だと思う。婚約者に無実の罪を着せようとして罰を受けないのはおかしい。
数日後、きちんと王家はアイーダ様とその家に謝罪をしたらしい。
アイーダ様は別の婚約者が見つかったそうだ。前々から親交があり、アイーダ様を慕っていたらしい。
今度こそ幸せになって欲しい。
「セルフェ様、お手紙が届いています。」
「あら?何かしら。……アイーダ様からじゃない!」
アイーダ様が私に手紙を?どうしたのかしら。手紙の内容を見ると……
【セルフェ様】
[ この前のパーティーでは私の事を庇って下さってありがとうございました。
あの証言が無かったら私はあのまま罪を着せられていたでしょう。
本当は会ってお礼をしたいのだけれどあの騒動のあとから忙しい日々が続いていて予定が取れなかったのです。
けれどもまた、予定が取れたらきちんとお礼させてもらいます。]
【アイーダより】
……アイーダ様はマメだなぁ。本当のことを言うのは当然の事なのに。でもこんな手紙を貰ったら嬉しくなってしまう。
「よし!元気が出て来た。今日も1日、頑張っていくぞ!」
セルフェ・ミシリア。彼女は後にメイク技術の水準を大きく上げた者として、その業界に大きく名を残した。
その、恋する女性を応援する事に対して徹底した彼女の生涯。後にこう称された。
まるで、御伽噺の姫と王子を繋ぐ魔女のようだ と。
読んで頂き本当にありがとうございました。
色々と至らない点があったと思いますが、そうものを含めて感想やアドバイスがあれば嬉しいです。直せる問題は直していきたいと思います!