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空の世界とサーヴァント  作者: 崎守さん
4/4

#3 幼年期

 〜3年後〜


「アルー?アルバート、何処にいるのー?」



 _______________”アルバート”


 これがこの世界で名付けられた俺の名前。

両親の姓が”ガルシア”であるため、フルネームではアルバート・ガルシアとなる。

 名前からも分かる通り、やはりここは日本ではないらしい。

 かと言って、フランスやドイツという訳でもないのだが、それはまた。


 俺がここに転生してから、三年がたった。

はじめは戸惑いもあったが、今では慣れたものだ。

 当初、異国語のように感じたこの世界の言語だったが、どうやら発音も単語も日本語とまったく同じらしい。何かに書き表す時だけは、不思議な文様のような文字を用いる。


 では何故聞き取れなかったのだろうか。単に、このアルバートの身体が幼かったため、頭に入ってこなかったのか。知識や記憶はあるのに、変な感じだ。


 ……が、それも年を重ねるにつれて問題ではなくなってきていた。

 言葉について、意味や文法などもわかっていたため、この身体で話せるようになったのは、1歳の誕生日を迎えるよりも遥かに早い時期だった。

 両親は多いに喜んだものだ。やれ天才だ、神童だってね。

 俺は、親馬鹿が過ぎるだろうと苦笑いするしかなかった。結局は成長が早い、ということで片付いたが。


 なまじ早い時期で喋れるようになったものだから、今度は子供らしく振る舞うのに苦労した。

 体は小さくとも、中身は立派な29歳社畜。


 僕、なんて一人称……使ったのは何年ぶりだろうか……。

 紆余曲折を経て、敬語キャラで行くことにした。これならば、違和感はないだろう。多分。


 ベランダで外を見ていた俺は答えようと振り向いた。この土地は、「村」という単語が良く似合う感じの、田舎風景であった。


「母さん、僕はここですよ。」

「ああ、ここに居たのね。庭を見ていたの?」


 この女性は、この世界での俺の母親にあたる”サーシャ・ガルシア”だ。

 赤髪碧眼の、胸部が「とても」豊かな女性(※俺基準)だ。

落ち着いたグリーンのドレスがよく似合っている。この人に似たのか、俺の髪も赤毛だった。

 父親は”イヴァン・ガルシア”といって、銀髪に緑の瞳のイケメン(※俺基準)だ。


 そして、俺が転生して一番驚いたのが、この両親の職業だった。


「父さんの教室の様子を見ていました。」


 ガルシアの両親は、二人とも魔術師だったのだ。

 俗に言う「魔法」を操る…アレだ。

 そうなると、やはり俺はファンタジーな世界に転生したのだと実感する。まあ、受け入れるしかあるまい。

 つまりこの世界は、剣と魔法の世界なのだ。


「ローラもグレンも、頑張り屋さんね。」


 父、イヴァンの教室には、現在二人が習いに来ている。俺より四つ年上の少年、”グレン”と、二つ年上の少女、”ローレンス”だ。

 二人とも、午前は毎日我が家に来ては、必死に魔術の勉強に勤しんでいる。


 喋ったことは殆ど無い。というより、何故か俺は二人に嫌われているようなのだ。

 嫌われるようなことをした覚えは無いのだが……。


「母さん、僕はまだ魔術の勉強をしてはいけないのですか。」

「うーん……アルにはまだ早いのよ。アルはまだ小さいんだから、もう少し大人になってからね。」

「ぐぬぬ……。」


 俺は納得していなかった。たしかに「アルバートは」生まれてから3年しか経っていない。それも、明日が丁度3歳の誕生日だ。

 俺が3歳だった頃は、ろくな言葉を喋っていなかった気がする。所謂肛門期というやつで、具体的には「う〇こ」とか「ち〇こ」とか言ってた筈だ。

 糞ほどしょうもない時期が俺にもあったものだ。

 おっと、口調に気をつけなければ(確信犯)。


「さあ、そろそろお昼ご飯の準備をしましょうか。」

「はい、母さん……。」


 俺はサーシャの言う大人とやらになったら、死ぬ程勉強しようと誓ったのであった。

気力の……限界……ぐふ・・・( ゜∀゜)・∵.∵.

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