アイヘノシマ
寺子政樹。18歳。
一九七九年八月一日のこと。
受験勉強も本格的に始まる高三の夏休み。勉強疲れで潰れそうな僕を見かねた父が旅行に誘ってくれた。東京から船で三時間程度の島に行く予定だった。予定だったのだが、悪天候により船は転覆。僕は一人、漂流した。
僕が漂流した島の名前は逢重島。
この島には日本に属していながらも、日本にない独特の刑罰が存在していた。
窃盗を犯した者はまず盗んだものを返す。返せない場合は相当の金額を返す。加えて、盗んだ物と同等の価値の石を島中の家に配って歩く。
殺人を犯したものは殺した人の重さを背負って、島中の家の前で自らの肉体を落として歩く。
一九七九年八月一日のこと。
受験勉強も本格的に始まる高三の夏休み。勉強疲れで潰れそうな僕を見かねた父が旅行に誘ってくれた。東京から船で三時間程度の島に行く予定だった。予定だったのだが、悪天候により船は転覆。僕は一人、漂流した。
僕が漂流した島の名前は逢重島。
この島には日本に属していながらも、日本にない独特の刑罰が存在していた。
窃盗を犯した者はまず盗んだものを返す。返せない場合は相当の金額を返す。加えて、盗んだ物と同等の価値の石を島中の家に配って歩く。
殺人を犯したものは殺した人の重さを背負って、島中の家の前で自らの肉体を落として歩く。
序文
2017/10/16 20:00
~八月四日(朝)~ 寺子政樹
2017/10/17 20:00
~八月五日(朝)~ 寺子政樹
2017/10/18 20:00
~八月五日(朝)~ 長部京子
2017/10/19 20:00
~八月五日(夕)~ 寺子政樹
2017/10/20 20:00
~八月五日(夕)~ 長部京子
2017/10/21 20:00
~八月六日(朝)~ 寺子政樹
2017/10/22 20:00
~八月六日(朝)~ 長部京子
2017/10/23 20:00
~八月六日(昼)~ 寺子政樹
2017/10/24 20:00
~八月六日(昼)~ 長部京子
2017/10/25 20:00
~八月二十四日(朝)~ 寺子政樹
2017/10/27 20:00