7魔王、仲間ができる。
全話見直して、少し設定変えました。話の重要な部分を変えたので、もし読んでいる方が居ましたら最初から読む事を推奨します。2017/07/27
枠にとらわれ過ぎるのを辞めました!ウェブ小説のライトノベルで、堅苦しく書いても面白くもないので、自分の好きな感じに書いてみます。至らぬ点が多いとは思いますが、致命的なミスなどありましたら感想かレビューにお願いします!
それから俺は悟たちと共に校舎裏に戻り、人目がない事を確認して俺の部屋まで瞬間移動した。
「うわっ!マジで瞬間移動した!!すげー輝兄!!」
「それも凄いけど、校舎裏の人達も輝お兄ちゃんが?(これが、輝お兄ちゃんの部屋かぁ・・・。ちょっと感動)」
「そうだぞ。手加減はしてやった」
「クーッ!!かっけーー輝兄!!」
「バカるは黙ってて」
「グハッ」
もろに顔面に拳入れたよ。痛そう。
俺ですら不良達にもそんな仕打ちしてないのに。薫子には魔王の才能あるぞ。
なんて口が裂けても言えないが、薫子にはあまり逆らわないでおこう。
なんかさっきからずっと笑顔のままだし。
「輝お兄ちゃんの話って、居なくなってた十年間何していたかって話でしょ。その不思議な力も関係してるのよね」
「あぁ、そうだ」
バカるとは違って状況の飲み込みが早いな薫子は。
「洗いざらい全部話してもらうからね!!私は十年間待ち続けていたんだよ?輝お兄ちゃん」
「お願いだから、怖いからその笑顔やめてーー!!」
そんなこんなでこれまでの事を洗いざらい話した。
十年前、魔王サタンに召喚された事から何故高校に入ったかまでを。
両親とは違い、二人には協力者になってもらいたいので俺自身の事や咲の事も洗いざらい話した。
「それじゃあ、私はその魔王サタンをぶっ飛ばせばいいわけね!」
「なんでそうなる!兄貴は俺の恩人だぞ!それと笑顔やめて!!!」
「どうやら私から輝お兄ちゃんを奪ったのは魔王サタンみたいだし、返してくれた事には感謝するけど、十年間も拘束したわけだし」
「色々とあったんだよ!話聞いてたか!?」
「聞いてたよ。もちろん、王国の仕打ちや咲ちゃんの事は許せない。けど、魔王サタンは個人的にぶっ飛ばしてやりたい。どんな理由があろうと、私から輝お兄ちゃんを奪った事実は変わらない」
どうやら、薫子の気持ちは変わらないらしい。兄貴はもう居ないが、どうにかして殴られてくれ。
「それに私の勘なんだけど、なんだかその人くたばってなさそうだし。」
「なっ!けども、あの状況で生きてるはずが」
「けど、輝兄も死んだ姿は見てないんだろ?俺もなんだか生きてる気がするわ。その輝兄の兄貴」
「バカる・・・」
あの後、残った魔力は相当少ないはずだ。妹の咲に殺されてしまっても不思議ではない。が、こいつらがそう言うと生きてる可能性がある気がしてくる。それに兄貴の事だ。俺なんかじゃ思いつかない方法で生き延びてるに違いない。
「輝兄まで!?まあ、力になれるかわからないけど、知った以上は力になりたい。輝兄は俺たちの恩人だ。その人が困っているんだ。協力させてくほしい」
十年振りだというのに、こいつらは本当に。
「お前らは俺を泣かし殺すつもりか?もちろん、悟や薫子には協力を頼みたい。こんなに心強い援軍はいないさ。けど、これは戦争だ。危険だぞ?命の保証なんて出来ない。俺の身を犠牲にしてでもお前らを守るつもりだが、覚悟が必要だ」
「そんなの話を聞く前から出来てるわよ!また一人で輝お兄ちゃんが行ってしまって帰って来なかったら、それこそ私が死ぬわ。
バカるのせいでバレちゃったから開き直ってるけど、まだ私は輝お兄ちゃんが好きよ。もちろん、異性として。だからまた勝手に行くなんて許さないわ」
「薫子・・・。」
「俺だって出来てるぜ?輝兄。美味しいところは全部薫子に言われちまったけど、俺も気持ちは一緒だ。輝兄の事は性的に好きな訳じゃないけどな」
「悟・・・。」
「お前らの気持ちはわかった。じゃあ覚悟を見せてもらうぞ。一ヶ月の間にお前らには強くなってもらいたい。
今から一ヶ月、二人で俺が作ったダンジョンで修行をしてもらう。死んだらそこまでだったと諦めてもらう。勝手な話だが、時間がない。やれるか?」
「「もちろん!!」」
バカる、ほぼ空気。