表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

1魔王、日本に帰還す。

これからは、一日一回は更新できるよう頑張ります!

そして、今に至る。

少し魔素が濃い気がするが転移の影響だろうか。

俺が居なくなってからも掃除はされているようで綺麗なままだった。それにも涙が出そうだ。




俺は兄貴によって生かされた。

あの時、俺の暴走を止めるため、兄貴は天才的な魔力コントロールで、集まった魂が変換され、魔力となり俺に吸収される前にその魔力を異世界転移魔法に利用した。




本来、異世界転移魔法は禁忌とされている。使う魔力が膨大な割に成功率が低く、転移した魂が強靭でないと世界を渡る前に消滅してしまうからだ。

兄貴の場合、魔王アビリティの魔眼と魔力支配を併用することでほぼ百パーセント成功させれられるらしい。俺も兄貴と同じ魔王種なので色々とアビリティは持っている。




こちらの世界でも、今までは感じることができなかったが魔素が存在するようだ。

兄貴ほど上手くは使いこなせないが、それらを利用することでもう一度、俺はあの異世界『アースアトラス』へ戻るつもりだ。

理論的にはできない事もなく、もう一度こちらに戻ってきたという事は俺にもできるはずである。




復讐からは何も生み出せない?そんな事はわかっている。だが、あの腐りきった人間の国『アトラス王国』を滅ぼさなければ、死んでいった奴らに顔向けできない。







 改めて、俺の名前は『天野輝(アマノテル)』。

十年前、二〇一二年四月に高校二年の始まりである始業式を、親が共働きなことをいい事にサボって部屋で二度寝をしていた。そんな時に『魔王サタン』(兄貴)によって魔族の国に召喚されたのだった。



兄貴は魔法において右に出るものがいないほどの天才的であった。異世界転移召喚術式を全て自分の血で書くことで、魔力の消費を抑え、更には魔人として召喚したのである。しかも、自分と同じ種族として。兄貴の綺麗な青色の髪は受け継がれず髪は黒いままであったが、瞳は兄貴と同じ、輝かしいほどの金色だった。




まあ、一様に魔族といっても種族的には多種多様であり、人間と容姿も変わらない。人外の姿にもなれるが魔力を常に酷使するため普段は皆、人の姿をしている。魔族の国は『ヘルヘイム』と呼ばれていて、遥か昔に兄貴がアートアトラスで迫害されていた種族を集め、作った国だそうだ。数千年前からヘルヘイムを治めてきたらしい。




最初こそ人間との戦争は絶えなかったが、数百年前に不可侵条約を結んだことで争いも起こらなくなり、平和を維持してきた。そのため、ヘルヘイムの国は豊かで食料も豊富なとてもいい国となったそうだ。



しかし、ここ数年、アトラス王国で不信な動きがあり、用心が必要ということで俺は異世界から呼ばれた。ここにいることを望まなければ、今すぐにとはいかないが、魔力が回復し次第、元の世界に帰すこともできると言われた。



しかし、十七歳という果敢な時期であった俺は、魔法と剣の世界というファンタジーに心を奪われた。

中世のヨーロッパを思わせる豪勢さと活気。見渡す限りの大自然。そして、ヘンテコな姿をした生き物。心踊らないわけがない。



そして、兄貴は好戦的ではあるものの気さくで、平和を愛する熱い漢だ。魔族の皆から慕われ、愛されていた。それに魔族は総じて寿命が長く、温厚な性格のものが多い。だから、元人間である俺も馴染んでいけると確信していた。



これは余談だが、魔人となったことで寿命が延びたのか、俺の容姿は十年前と変わらず、十七歳の時のまま成長が止まっていた。



 十年という長い間帰らなかったのには理由がある。

数年後になっても何も起こらず、一度、兄貴が俺を帰そうとしたのだが、時空が捻じ曲がりすぎていて兄貴でも無事に元の世界に戻せるか五分五分であったため、異世界転移を断念したのだ。



それから二、三年後に王国との戦争が起こり、帰ってる場合ではなくなってしまった。時空を歪めたのが王国であった場合、異世界から人間が呼ばれている可能性があったからだ。



異世界から来た人間は世界間の転移から魂が強化され特殊な能力と強靭な身体能力があり、かなりの力を持っている。例え、魔族といえど勝てるか怪しいので、異世界からきて魔人となった俺がそいつを止めなければならなかった。




王国側の異世界人は三十九人もいて、その中の一人が妹だった。強力な魔法によるジャミングにより半数も仕留めることができず、日本に帰ってきてしまった。



それに妹は明らかに何らかの魔法により洗脳を受けている。他の勇者も同じであろう。救ってやらなければならない。




 ふと、窓から外をみるとまだ明るかった。窓際に置かれた太陽光で動く、俺の十年前に使っていた目覚まし時計は古びているが正常に動いているみたいだ。



デジタル式のその時計は『二〇二二年四月三日 十時三十四分』を指していた。

どうやら、こちらでも十年の月日は経っているようだ。

とりあえず、今いる状況を確認するため、二階にある自室から一階にあるリビングに降りることにした。

ノートに書いた原稿をPCで打ち込んでると、あれ?これこうしたほうがよくね?みたいな感じで書き加えて、足して、余計なところを削ってと、時間かかって定期更新の時間が過ぎてました。すいません。

ノートに書いてる時はよくできた。と思っても後からみるとダメダメなんてことありますよね。

これ自体も後から見たらダメダメってこともあると思います。そこは優しくご指摘お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ