表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/14

op05:お家騒動

「王族だろうと、いたずらしたのは事実」 

 と、言うリアの一声で、カインは地下の食料貯蔵庫に閉じ込められた。

「側室のレティア様が、私の教え子なのは知っているわね?」

 院長がルノアとリアに聞く。

「確か従軍神官で、カーライル王に見初められて側室に入った方ですね?」

 ルノアが聞き返す。

「そうよ。王妃ナルディア様に子供が居なかったから、レティア様の子カインが王位継承権第1位。しかし3年前にナルディア様に男児が生まれたからさー大変。庶民出のレティア様と隣国リリシアの姫君のナルディア様。どちらのお子を王位につけたいか、と聞かれたこの国の貴族達はナルディア様に転んだ」

「でも、王位継承権は一度定まったら、決めた王様でも変更できないはずじゃ」

「良く勉強しているわね、ルノア。その通りよ。けど順位を繰り上げる方法があるの」

 今まで黙って聞いていたリアが声をあげる

「暗殺!」 

「それだけじゃないけど、正解。事故、病死、なんでもいいわ。とにかく自分より継承権が上位の者が死ねばいいの」

「それじゃ、黒幕はナルディア様?」

「多分違うわよ。リア姉さん。ナルディアさまは、とてもお優しい人だという評判よ。悪く言う人を聞いたことないわ。良い噂より悪い噂のほうが広がるのが速いから、多分うわさ通りの人よ」

 実際にリューム国から帰ってきた従軍神官達も、ナルディア様とレティア様のことを悪く言う人はいなかった。カーライル王の酒好きと女好きは有名で、気をつけろ! はらまされるぞ。などと言う者はいたが……

「じゃあ、誰よ」

「多分、バルディア公爵よ。彼は、以前からナルディア様の子を王位につけたがっていたから。ガチガチの選民思想の持ち主よ。カイルは今まで4回アッサシンに襲われているわ。レティア様が守ったけど、この間とうとう重傷を負ったの。一応、特殊部隊、王室の盾が動いているけどじきに圧力がかかるでしょうね。それで、レティア様が私に預けた訳だけど…… 私も歳だしあなた達が居るときで助かったわ」

 院長先生が両手を合わせてうれしそうに言う。

「やっぱり、そうなりますか?」

「それじゃ、見捨てるつもり?」

 そう切り替えされては、リアも何もいえない。

「院長先生にはかなわないわよ、リア姉さん。全力を尽くしますが、城からの護衛は居ないのですか?」

 院長がため息をつきながら言う。

「貴女たちがいたらすぐに治療できたのでしょうけど、あの子がみんな病院に送ったわ。あんな風でも王族ね、人心掌握に長けているわ。孤児院の子達をつかって落とし穴を作ったの。しかも毒蛇入りのね。あの子も自分が狙われている自覚あるでしょうに……」

 はぁ。と、今度は三人でため息をついた。


読んでいただいていただける方に感謝。


ま、お家騒動の形式としてはよくある形です。黒幕が正室ではなくて門閥貴族というところだけ違いますけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ