op13:後始末
「爆裂スーパーアトミックハリケーンフェンリアパンチ」
どの辺が、『爆裂』で『スーパー』で『アトミック』で『ハリケーン』なのだかは分からないが、リアの拳が女暗殺者のボディに突き刺さる。見た目はただの(少々鋭い)パンチにしか見えないが、威力は相当あったらしい。女暗殺者は地に臥す。
だが、女の目はまだ死んでいない。動かない身体を必死に動かしてキッとリアを睨む。
「なにが、あんたをそこまでさせるの? あなたが政治的意図で動いているようにはみえないけど?」
女が苦痛に顔をゆがめながら立ち上がる。リアもため息をつきながら構える。さっきから弱い者いじめをしているようで気分が悪い。
「もうよい、エリア」
黒装束に身を包んだ男が女の肩を掴み止めた。
「フランツ様……」
そこにルノアがゆっくりと歩いてくる。周りに浮いている『戦乙女の槍』のおかげで周りは昼間のように明るい。
「彼女はフランツさんのところの騎士見習だそうよ。今回も彼の為に働いたみたいね」
「そう…… それじゃ、私のほうで治療をしておくわ。ところでルノア、その槍しまったら」
しかし、ルノアは真っ暗な森を見据えると静かに言った。
「まだ、終わっていないもの……」
それを、聞いて驚いたのはフランツだ。
「馬鹿な。暗殺命令を受けたのは我等だけのはず」
「それはあれね。見張りと始末屋。失敗しても成功しても二人とも始末したら死人に口無し。ところで全員捕捉しているの?」
「うん、5人よ」
『戦乙女の槍』が5本動き出した。森の奥に向かい飛んでいく。しばらくすると、森の中に爆発音が響く。さらに2本…… そして、爆発音が響いた。
「リア姉さん。後はお願いね、魔法使い過ぎたわ」
ぽてっ。とルノアは倒れた。
「ちょっとルノア。後始末、全部私がやるの? ちょっと起きなさい」
リアは叫ぶがルノアは起きない。当たり前だ、魔法を使いすぎて精神力を使い切ったのだから回復するまで目覚めない。
「こうなったらエリアと言ったわね。治療してあげるからこっちにきなさい。終わったら後始末手伝ってもらうわよ。フランツさんもね!」
リアはぶつぶつ言いながらも2人の治療を始めた。
爆裂スーパーアトミックハリケーンフェンリアパンチ! (笑
キーワードの「コメディー」にチェックしたのに、笑いが少なかったので(笑
反省はしているが後悔はしていない(笑
はっきり言って、ステプリ(某テニスアニメではありません。あのアニメの必殺技もあれですが……)のパクリです。小説の第1巻だったかな? 確か……
アニメ、魔法戦士リウイの『リウイパンチ!』でもいいですけど。
書いたときにはルノアの『ぽてっ』にも萌えたものですが(笑
本編のルノアは生真面目だから。
では、次で大円満です。