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非日常
カーテンの隙間から光が差す
嫌でも目が覚めるような夏日の朝
「だりぃ」
いつもの日常がはじまる……ん?
声が高い、しかも胸が重いし自分の部屋じゃない
胸を触るとそこには大きく柔らかい胸がある
どうなってんだ?
部屋を見渡すと此処は姉貴の部屋だった
姉貴の部屋の大きな鏡で自分の姿を眺める
「俺が…姉貴になってる……」
ならば俺の身体はどうなってんだ?
気になり姉貴の部屋を飛び出し自分の部屋に飛び込んだ
「おい!姉貴!起きろ!!」
「何よ……ん!?私!!!?」
「俺達、入れ替わったみたいだ……」
俺はため息をつく
姉貴も訳がわからず戸惑っている
「とにかく元に戻る方法を探そう」
「でもどうやって??」
「うぅ……」
とにかく元に戻る方法を探すしか俺の出来ることはない
夏休みが終わるまでになんとか戻らなければ
「ねぇ、夏休みって残りあと何日??」
「……5日」
「やばいじゃん!!このまま戻れなかったら入れ替わったまま学校に行かなきゃなんないじゃん!!!」
「わかってるよ!!!クソっ!」
これからどうなんだよ……
次回は姉視点の日常、非日常になります。