無題3
大学生活3年と65日目
そろそろ「無題」っのを変えていこうかと
でもまだこれといって怪奇な現象も起きてないし
美少女ハーレム(二次元)というわけでもない
そろそろ誰かがエクスキャリバーでも探しに
異世界に飛んでくれないかな
そこで魔王と仲良くなって
一緒に世界征服とかほんとに楽しそう
勇者はめんどくさいイメージだからあんまり接点を
もちたくないお
自分の中での魔王のイメージなんてそんなものだ
ということで近日中に転移して頂くとしましょう
・・・・・
今からでいいか
善は急げってどっかのいつかの偉い人?が言ってたし
とりあえず同じ研究室の2人のどちらかにしよう
さてさて、誰に行ってもらおうか
→日々憂鬱な同級生
研究室に来ないが会えば話くらいはする同級生
だって話し相手がいなくなると寂しいじゃないですか
彼には異世界に飛んでもらおう
これは決定事項だ。
となれば準備だ
まずは「誰でもできる簡単転移!入門編」をググる
画像を発見しプリンタで印刷する
複雑な図形を印刷されたコピー用紙がプリンタから
吐き出されてくる
合計4枚
それを重ねて束ねる
後はそれを踏んでくれれば転移完了だ
とりあえずメールしてみた
「先生が大事な話があるみたいだから今日は必ず出席すること」
返信アリ
「了解 連絡ありがとう」
そして来た
研究室のドアが開いた
ドアを入ってすぐの床に印刷物を置いておいた
「今日自転車暑かったわー」
てくてく
彼は見事にそれをまたいで部屋に入ってきた
「・・・・・・・・・」
あれ?
がっかりしている自分を見て彼は
「どしたの?」
「いやいや、異世界に転移してもらおうとしたんだけど
見事にまたがれてしまいましたよ」
「こえー 自分で行きなよ」
「入門編だから大丈夫よ? なんなら今から行ってもいいよん」
久しぶりに会話が弾んだ気がする
会話はいいな 楽しいわやっぱ
そこで再びドアの開く音
「・・・・・・・!!」
顔を見る暇もなく 無言の侵入者が印刷物に沈んでいって
いなくなった
あ・・・転移陣置きっ放しだった