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前夜
「変わり者」
これが自分に与えられた名誉ある称号だ
誰かが公園でタバコをふかそうと家から出た頃、
自分は一人暮らしの自室でPCと向かい合っていた
「ずっと君を守るよ」
「・・・○○君・・・・」
「僕はきみの事が・・・・・・・・」
・・・・そこで画面を閉じる自分
正直、アニメの中での話ではあるのだけれど
もう恥ずかしくて画面を直視できない・・・
(確実にアニヲタだよなぁ・・・)
と、自分ではわかっているがわかったところでどうにかなるのもでもない
「もうねーホントないわー 主人公どんだけもてるんかいねー」
前方の何もない空間に話しかけている自分がむなしくなる
この瞬間のみを切り取って映像にし、ニコ○コ動画にでも
投稿すればその筋の友達が数人できるかもしれないなどと
どうでもいいことを考える
「明日も研究室かぁ・・・」
あの部屋の居心地は嫌いではない
そしてベッドに入り今日が終わる