君と入れ替わった夏
ある日突然始まってしまった、男子高校生と女子高校生の秘密の入れ替わり生活。
慣れない体の違いに戸惑いながらも、二人は机の上のノートを通して、互いを思いやる不器用なメッセージを交わし始めます。
お互いの日常を守るための、少し甘酸っぱくて温かい交換日記の記録です
君と入れ替わってから3日になるね。君は僕の躰を気に入ってくれてるだろうか?僕になってみて、何らかの不便を感じていないでしょうか?
僕の方は全然ダイジョブだよ。うまくやってる方だとおもう。
あ、約束通り、風呂は毎日一時間から入っているよ。それから、筋力なさそうだけど、躰が軽いから意外と軽やかに歩ける。
授業中に良からぬことをやらかさないように集中してるのはまあまあ大変かも。居眠りとか早弁とかするわけにはいかないものな。
それから生理日がなんとかとか言ってたよな。なんか僕には初体験だから今から緊張してる。君の方はどうだい?あ、それから、他の男と喧嘩しそうになったら、真っ先に逃げるのだよ。君は喧嘩の仕方など知らないだろうから。
こっちは今のところ順調だよ。男子の身体って思ったより肩幅があって、ドアを潜るときにちょっとぶつけそうになるくらいかな。
でも、君が大事にしてくれてるみたいで本当に安心した。長風呂も守ってくれてありがとうね。私の姿で居眠りしないように頑張ってる君を想像すると、ちょっとクスッとしちゃうよ。
生理のことは本当にごめんね。お腹が痛くなったら無理せず、机の中に入れてあるピンクのポーチから薬を飲んで温かくして休んでね。
喧嘩の心配もありがとう。でも大丈夫、君の顔と身体に傷をつけたら大変だから、危ない奴がいたら全力で逃げるよ!
まだ慣れないことも多いけど、また何かあったらいつでも連絡してね
デスクの上に置かれたピンクのポーチと、机に並んだ二つのノート。互いを思いやる不器用なメッセージだけが、静かな部屋の中で二人だけの秘密を物語っていた。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
本作は、男子高校生と女子高校生の「入れ替わり」から始まる、少し甘酸っぱくて温かいメッセージのやり取りを描いた物語です。
体の違いや日常のドタバタに戸惑いながらも、ノートやメッセージを通して不器用にお互いを思いやる二人の距離感を楽しんでいただけたら嬉しいです。
次回のエピソードも温かい目で見守っていただけると幸いです。評価や感想などもお待ちしております!




