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恒河沙  作者: 佐瑠未亜綺
第1部 死者が語る戦争
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先生まじか

次の日の朝には港に集められた。

家族との別れを告げる時間みたいな状況になっているが優子さん以外に家族のような人はいないのですぐに船に乗った。

自室といってもべっど?が4つだけの狭い共同部屋に入った。

すると瀬戸沼先生がいた。


「やはりお前もいたか、和田と織だけか?3人も面倒を見れるか。理事長は本当にこういうところが嫌いだ」


とでかい独り言を狭い部屋に響かせるのでちょっとうるさい。


「他には夢子さんもいますよ」

「まじかよ、一人くらい死んでも文句言わないでくださいよ理事長」


と1人で文句垂れてるのが嘆かわしい姿にしか見えない。


「先生も強制出兵なんですか?」

「俺が自ら行くタチに見えるか?そうだったら1年間と少し何を見てきたんだ?」


と呆れた言い方をするので腹が立つ。だが口に出さないだけでもありがたいと思って欲しい。


「すみません。あと少し疑問なんですがなんで先生は陸軍中尉なのに先生をやっているんですか?」


と聞くと扉が開くと同時に「俺も聞きたい」と時行と織くんが入ってきた。


「お前らやっと来たのか、まあ特別に教えてやるよ」


と言って語ってくれたので3人で目の前で座る。


「俺は日中戦争や東南アジアに行ったことがあるんだよ、その時は今回と同じ出兵にだされて、陸軍二等兵として戦ったよ。そのころに震見と出会った。あいつと共に戦い、明日死ぬかもしれない状況に立たされてもなんとか生き残った。だけどいつ頃か忘れたけど自身の能力の影響と敵軍の銃弾で死にかけてな、一回心臓が止まったことがあるらしい。そのおかげで当時軍曹だったのが二階級特進で晴れて中尉になったんだ。

そしてその時助けてくれたのが伊勢先生と理事長なんだよ」

「よく生きてますね」

「ゴキブリみたい」

「一般人にしては高い理由はそれなんですね」


と3人とも違う感想に呆れた顔をして「語るんじゃなかった」と呟いてふて寝した。


(てか織くんと話したことなくね、少し気まずいな)


と思ったが時行がなんとかすると信じて寝る場所を決めることにした。


「織くんはどこで寝る?」


と聞いてみる。この部屋は二段となっていて今は先生が下の左にねているので上2つと下1つあるが正直どうでもいい。


「別にどこでもいい、ジャンケンで決めよ」

「俺もそれでいいぜ」


とすぐに決まって下が俺、その上が織くん、先生の上が時行に決まった。

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