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恒河沙  作者: 佐瑠未亜綺
第1部 死者が語る戦争
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春休みは一瞬で終わる

桜が咲きまだ肌寒い気温が残る春、卒業式が終わって春休みに突入した。

私は相変わらず三人分の朝ご飯を作って食べて部活に行く。前までは響香くんと行くことが多かったけど辞めちゃって一人で向かうようになったのが少し寂しい。なによりあのことを理事長から聞いてかわいそうになる。


だから今日は休みの日なので二人で出かけた。

(なんだか浮かない顔をしてるけどどうしたのだろう。何か悩んでいるのかも)

そう思い近くの喫茶店に入り思い切って彼に聞いてみた。


「響香くんは何か悩んでいることがあるの?」


と単刀直入に聞くと驚いた顔をした。でも濁すように笑顔で優しく答えてくれた。「なにもないよ」と。その顔が優しさが他人行儀のように思えてくる。

(私たちは家族なのに)

と心の中で呟いても当然彼には聞こえない。

気まずいと思い店員さんを呼んで私は珈琲とカステラを頼み響香くんは紅茶を頼んだ。


「響香くんは珈琲は飲めるの?ここの珈琲が美味しいと評判が良いって聞いたけど」


「いや飲めないよ、あんな苦い汁は。夢子さんはよく飲めるよね」


「いや私は少しだけ砂糖を入れて飲むから無糖は飲めないの」


「わかる、幼い頃に初めて飲んだとき苦くて砂糖をたくさん入れて飲んでた」


「私も砂糖入れて飲んでた。けど優子さんが砂糖入れたら太るぞって言ってあまり入れないようにしているんだ」


「あのひとなら言いそうだな」

と響香くんの一言でどっちも笑った。その時にはここにきた理由なんか忘れていて頼んだものを食べて店を出た。


そのあとは霊弥と和田を図書館に連れて行って課題を手伝った。そのおかげでなんとか二人とも期限内に提出できた。

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