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恒河沙  作者: 佐瑠未亜綺
第1部 死者が語る戦争
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船内

船を彷徨ってると酔っ払ったオッサンがいた。


「よう少年、お前はあれか?赤紙もらったのか可哀想〈ひっく〉になぁ」


絶対に話さないようにすぐに逃げた。


(時行は絶対絡まれるな)

と確信した。あの後に絡まれたらしいし話し相手になったのだとか



久しぶりの船は(戦艦だけど)心地良かった。揺れる船体、寒い海風は昔を思い出す。数少ない同僚の顔を


「おっ瀬戸沼やねぇか、どこいっとったど。心配したんだで」


と真っ赤な顔で話しかける煩悩まみれの男

震耳浩地ふるみこうじ


酒と賭け事に命をかけるクズ男だが誰にも迷惑はあまりかけないところがいいところだ。


「なんだ浩地、やけに酒飲んでんじゃねえか。どうしたんだ」

この男は仕事中は酒を飲まないタチだったが俺がいない間に変わったのか?


「久しぶりの遠征で楽しくなってな。安酒は滅多に飲まれないからたくさん飲めるんだぜ」


と嬉しそうに一升瓶を笛の持ち手を片手で掴んで飲む。


元でもこいつと一緒にされたくない。

ふと胸元に目を向けると階級が一つ上がっていた。さすがと言うべきだが


こんなやつでも話すのは楽しかった。

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