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港
2月上旬
俺たちは朝鮮から満州の承徳経由までの行軍、東郷部長と宇津海先輩は戦艦での行軍に決まった。
そして今日は戦艦に乗り朝鮮へ向かう日というわけだったから時行と話そうと思ったがあっちから話してきた。
「いや〜まさか今日からだとはなぁ」
「あぁこれからあの船に乗って朝鮮だとよ」
「海外に行くのは初めてだな、こんなにも楽しみにならない航海はないだろうな」
「まあいいじゃねぇか、俺たちが別に戦争をするわけではないし、まさか東郷先輩みたいに強襲するとは思えない」
「それが伏線じゃないといいが」
と一緒に軽口を叩く。
こいつと居ると本当に楽しいし頼りになる。いい親友を得た。
「お前らは楽しそうでいいな、死なないといいが」
と瀬戸沼先生が声をかけてきた。
「心配してくれてるのですか」
「そんなわけないだろ。俺は責任が勝手に振るし寝心地が悪くなるし最悪な気分で学校に行かなくちゃならないのでな、まぁ死にそうになったら泥水啜って生肉を食っても生きてこい。わかったか?」
「めっちゃ喋りますね」
と時行が言うように先生は今までで1番喋ったから少し驚く。すると隻眼と眼帯が俺たちを睨む。
「他にも迷惑かける奴がいないといいがな」
と呟くが誰に言っているのか分からなかった。
そして俺たち3人は戦艦に乗り込んだ。




